夏川りみさんと遊ぼう掲示板334
- [3340] 「フルサト」 byハイフェッツ 投稿者:ハイフェッツ 投稿日:2007/05/11(Fri) 21:50
- 第29章 ルパン三世~里美王国より愛をこめて(結末へ)
次元の放った一発に恐怖を感じた安倍は腰が抜けて戦意喪失。
落ち着き払った立ち振る舞いで、偽ルパン安倍をロープでぐるぐる巻きにした後、
ルパンは上着のポケットから赤の太いサインペンを取り出し壁に強い筆圧で大きくこう書きました。
「私ルパン三世は、偽ルパン三世を自らの手で逮捕し警視庁銭形警部に引き渡す。
同時に古代里美王国の財宝の謎を明らかにしたうえで偽ルパンからこれを奪い返し『りみ島』へ返還する。
さらに、監禁されていた歌姫夏川りみさんを無事に偽ルパンから解放した。
以上全て、善良な市民としての心からの行動である。りみ姫様のファンとしての行動でもある。
またルパン三世としての最後の仕事である。
本日をもってルパン三世は泥棒稼業から完全に引退する。」
そして最後に力強くサインします、「警察庁刑事局長ハイフェッツ介ことルパン三世」。
ルパンは満足そうに頷き、次元に声をかけます。
「じゃあ、行くか!」「おう」
ルパンは最後に夏川りみを振り向きじっと見つめます。
夏川りみも見つめ返します。ルパンからの言葉を待つように・・・。
命を懸けて助け出してくれた勇気と強さ、そして知力と行動力。
救出劇の中の限られた時間での会話の巧みさ。
真介の心の動きはまさに、これまで夏川りみが聞き及んでいたルパン三世でした。
人々の心をわくわくさせる力を持っている、あのルパン三世そのものでした。
「りみ姫様、これで本当にルパン三世を辞められる。刑事局長も辞められる。永遠におさらばさ!ありがとう!
りみ姫様も自由人になれよ。ファンはきっと分かってくれるさ。」とルパン。
言い残すと直ちにあの中年女性の不二子の操縦するお決まりの高速ヘリコプターへ!
「じゃあ、またなー!!」
「りみ姫様ー! お元気でー!」
夏川りみとお宝をのこしぐんぐんとヘリは上昇。
小さくなった里美城で点のような銭形警部が何か叫んでいます・・。
◇ ◇ ◇ ◇
後日、メディアと国民に対し警察および検察当局が発表した内容は次の通り。
・犯行予告に始まり、夏川りみ誘拐、S氏殺害未遂、里美城強盗・占拠等々の一連の事件に関し、
元警察庁刑事副局長の安倍容疑者を逮捕した(逮捕当日に懲戒免職)。
・夏川りみ氏を無事保護した。
・安倍容疑者の犯罪については当然厳罰を求める。また多くの凶悪事件に関し余罪とみて追及中。
・安倍容疑者はルパン三世本人ではない。本当のルパンは今なお国際指名手配中。
・里美王国の財宝の謎については、文化庁による長年の調査の上で発見に至った。
サトウキビ文書を再評価し、調査終了後、里美城跡にて一般公開する。
・捜査の過程で、ハイフェッツ介刑事局長が殉職した。
マスコミは、今回の逮捕劇に実は本物のルパン三世が関与したのではないか?と当局を問い詰めます。
警察当局があろうことか犯罪の権化たる世紀の大泥棒ルパン三世と取引したのではないか、と。
当局の対応は逃げの一手に終始しましたが、
新しく刑事局長を拝命した小杉井氏は前任者の遺志をついでルパンの逮捕に熱意を燃やしています。
あるジャーナリストが夏川りみ氏にインタビューすることを思いつきました。
が、4月より長期休養中に入っており、滞在先がつかめず取材を断念せざるを得ませんでした。
今回、捜査の総指揮を取った銭形警部も、これも不思議な一致ですがリフレッシュ休暇を取り海外旅行中。
帰国後にも貝のように口を閉ざしたままでした。
当然といえば当然です。
刑事警察のNO.1がルパン三世、NO.2がその偽者だったなどということは、
口が裂けても言えるはずがありません。
いつしか世間には「ルパン三世はもう死んだ」という風評が飛び交い、人々の関心も薄れていきました。
次元大介は思います。
「ルパンはそんなに甘くないぜ。刑事局長の肩書き以外にも多くの顔を持つ男だからな」
その次元も、もうすっかり堅気となり、夢だったペットショップの店主になり、
小鳥たちに囲まれてひっそりと余生を楽しんでます。
現役時代にルパンとともに稼いだ資産がいやと言うほどあるのですから。
「やつも今ごろは、りみ姫様の歌を独りで静かに聴いているのだろうな・・・」
(次章エピローグへ続く)
[3339] 姫が動きを始めました!! 投稿者:いち善 投稿日:2007/05/11(Fri) 21:47
- 『「夏川りみ 歌さがし」プロジェクト』
アルバム製作、コンサート再開(8月石垣島、南の島星祭りから)に向けてファンのサポート(リクエスト)募集だそうです。
[3338] オフィシャルHPに情報が! 投稿者:ハイフェッツ 投稿日:2007/05/11(Fri) 21:47
- 皆様ご存知なのであえて書かなくてもと想いましたが、
うれしくて書きます。
夏川りみ 歌さがし~夏川りみが歌う名曲、探します!~
いま何を応募しようか考え中です。
実はいっぱいあるんです。リクエストしたい曲が!!
応募報告いたしますので。
復帰第一弾は沖縄なので駆けつけることできませんが、
ライブ情報も更新していくとのことですので
期待します。
吉野や様、ご感想ありがとうございます。
続けてアップします。
- [3337] つ・つ・ついに!! 投稿者:ぬち花 投稿日:2007/05/11(Fri) 21:45
- りみさんのメールマガジンからメールが届きました!!
「夏川りみ 歌さがし」プロジェクト2007-2008
この時をどれほど待ちわびたことか。
これまで同様精一杯応援します。
皆様の所にもメール、届いているかと思います。
[3336] REパン 投稿者:吉野や 投稿日:2007/05/11(Fri) 19:16
- ハイフェッツさん
小松崎画伯。フランス人形をあしらった静物画、知っています。
油絵の名手ですね。
たしかにりみさんを油絵で表現する、というのはあこがれですね。
「ルパン」読活はりみさんのハッピネスのみを願いつつ・・。
表現されたりみさんの視線のご表情がつらかったです。
[3335] ありがとうございます。 投稿者:ハイフェッツ 投稿日:2007/05/11(Fri) 08:11
- お読みいただいております皆様、
姫川さま、吉野やさま、ジプシーさま、うつ姫さま、
ご感想も頂きありがとうございます。
長丁場になってしまいましたが、ルパンは最終局面を迎えました。
いよいよ次章とエピローグを残すのみとなりました。
色々なものを盛り込むことが出来てある程度自分では満足しています。
バーチャルリアリティですが夏川さんとお話もできましたし、
ルパンにもなれました。
うつ姫さま、「てぃだ」には本当に癒されます。ずっと聴いていたいですよね。連休中もお仕事お疲れさまでした。
吉野やさま、姫川さま、
画家の話題で盛り上がっていただいてうれしいです。話題提供した甲斐がありました。
私は現役ですと奥津国道画伯や池田清明画伯で見てみたいなと思います。
故人ですが小松崎邦雄画伯のファンなので小松崎氏ならどのように・・・と想像したりしています。
- [3334] お久しぶりです 投稿者:うつ姫 投稿日:2007/05/10(Thu) 21:59
- 連休の間も、ずっと仕事でしたのでブログをみれませんでした。
今日、一気に読ませていただき、こんなに進んでいるんだと、楽しく読ませて頂きました。
ハイフェッツ様、「フルサト」大変おもしろく、ワクワクしてきます。今後の展開が楽しみです。
一昨日、遅ればせながら、りみちゃんの「ていだ」のアルバムを購入し、朝から夕方まで毎日聴いています。
爽やかな伸びの有る歌声に、とても癒されています。
とってもいい曲が入っていますね。
しばらくはこのアルバムを聴いていきます。
[3333] 「フルサト」 byハイフェッツ 投稿者:ハイフェッツ 投稿日:2007/05/10(Thu) 12:42
- 第28章 ルパン三世~里美王国より愛をこめて(対決)
「ムフフフフ・・」不気味な含み笑いのあと、安倍副局長はハイフェッツ局長に尋ね返しました。
「貴様こそ正体を明かしたらどうだい? ハイフェッツ刑事局長いや、ルパン三世!」
「・・・!」
これまでにこのような意外性にとんだ出来事があったでしょうか。
そしてこんなことが許されるのか?日本の刑事警察のトップがルパンだったとは!
安倍は勝ち誇ったように声を上げて笑い続けます。そして言い放ちます。「ルパン、あんたはもうおしまいだよ。」
真介ことルパン三世はゆっくりと夏川りみを振り返ります。真介の顔は疲労感で満ち満ちています。
夏川りみは体を硬直させて驚いておびえています。
そして目をあわそうとはしませんでした。裏切りに対する怒りとも諦めともみえるその表情。
真介のルパンにむかつき侮蔑するような、それでいて悲しさが漂う目。
有態に言えば犯罪者に向けられる軽蔑のまなざしでした。
「私がルパン三世だと知ってたのか・・・一体、お前の目的は何だ?」ルパンは力なく偽ルパン安倍に問います。
「ルパン三世、君はかつて私にとって憧れだった」安倍は遠い目をしながら歌うように話し始めました。
「あらゆる分野に精通したスーパーマンにして稀代の冒険家、天才的大泥棒にして自由人。
ルパン三世の犯罪履歴は、泥棒見習だった私にとって最高の教科書だったよ」
一息入れて安倍は続けます。
「私も曲がりなりにも一人前の泥棒になったよ。その一方で警察官僚として着実に出世し刑事警察NO.2にまでなった。
しかしある時気づいたのだ。上司のハイフェッツ介局長が実はルパン三世なのではないかとね。泥棒同士、においでわかるのさ。」
「今回の一連の犯罪の目的は?」ルパンが訊ねます。
「里美王国の財宝さ。金塊の山がりみ島沖の海底遺跡に眠っているのだ。ちょうどいい。この仕事を利用して
ルパンを葬ろうと考えた。刑事局長のルパンを観察していて私は幻滅したよ。もう泥棒をやめちまっているんだから。
夏川りみなんていう歌手にうつつを抜かして、いれあげて、情けない!」
「気をつけろよ。そろそろ本気で怒るぞ」ルパンは言い捨てます。安倍は無視して話し続けます。
「私は泥棒においてはルパンに並んだ。追い越すためにはルパンを殺すしかないのだよ。腰抜けルパンをな!」
安倍は三線『里美姫』を手にし弄びます。
「本気かね?」ルパンは冷静に問いかけます。
この冷静な態度に安倍はやや戸惑います。
ルパンは続けます。
「俺の『部下』の銭形警部が偽ルパンをまもなく逮捕しに来るぜ。
それはそうと、里美王国の財宝について教えてやるよ。金塊なんて、うそうそうーそ!ガセネタだよ。
本当の財宝は、お前が持っているお宝の三線の中に隠されてるのさ。」
安倍はあわてて三線の胴体の中を覗き込み、小さな巻物を見つけ取り出しました。
安倍は急いで目を通しました。そこには、件のサトウキビの記述が・・・。
「・・・!」
ルパンはさらに追い討ちをかけます。
「この素晴らしい絵を見てみろよ。吉野画伯は里美姫伝説を題材にこの大作『てぃだの恵み』を人生をかけて完成させた。
里美王国の民にとって『てぃだ』は里美姫様だったが、画伯にとってはモデルになった奥さんだったんだろうなあ。
この絵は、りみさんにそっくりな奥様への愛の証、ラブレターなんだ。財宝なんてありゃしないんだよ!」
安倍は失敗に気づいたようです。
ドアをたたく音がします。そして、
「安倍副局長!訊きたいことがあります!開けなさい!逮捕状もあるんだー!」と銭形警部が怒鳴ります。
ルパンは冷たく言い放ちます。「そういうことです。安倍君、あんたは負けたよ」
ついに安倍は逆上しました。不意にピストルを取り出し、夏川りみとルパン三世に向けて構えます。
ルパンはりみさんを背後にかばい、両手を大きく広げ安倍をにらみます。
丸腰のルパン三世・・・。
「バァーーーーーン!」
次元大介の狙いが見事に的中し、安倍副局長のピストルをはじき飛ばします。
「次元~!遅かったなー!冷や冷やしたぜー!」ルパンは旧友との再会を喜びました。
(次章へ続く)
[3332] 日本画のりみさんを見たいです 投稿者:吉野や 投稿日:2007/05/10(Thu) 07:58
- 姫川さん
今の画家で特に名を上げることができないのですが、
日本画家がりみさんを描いてほしいです。
今はおられませんが、前田青邨画伯とか。
[3331] バイオ燃料 投稿者:姫川 投稿日:2007/05/10(Thu) 07:22
- サトウキビを絞り砂糖を取除いた後の廃液は、発酵させることにより自動車燃料の一部として使える、という話を聞いたことがあります。まだ、研究の段階だそうですが、実現すれば正に国の将来を明るくする「お宝」的価値!ですよね。
ハイフェッツさんはストーリーテラーとしての才能が豊かな方ですね。物語をUPするまではいろいろと大変だと思いますが、わくわくするようなお話を引き続きお願い致します。

