『秘伝!トマト栽培』

Nature Capture
「トマト」「トルネード栽培」
「トマトひきずり降ろし大作戦」


<トルネードトマト>

こんにちは、遊外王です。

<ほおづき>

ほおづきも色づきはじめ、子供達は夏休みに突入!
菜園は灼熱地獄、雑草天国状態です。

6月の低温で、トマトの結実も不調な状況でしたが、
7月に入って少しずつ本来の姿を取り戻しはじめました。

さすがに、自然相手の路地栽培は
本当に難しいものと痛感しております。

トマト道」も実際にやって見ると毎回、勉強になる事ばかりで、悩むネタには尽きません。

大王様のトマトハウスも日々の勉強のおかげで、毎年、少しずつ前進・進化しております。

以前、「トマト白書」として秘伝をレポートいたしましたが、今回はその後を大王様の『秘伝!トマト栽培』と題して、トマト栽培の状況をレポートしてみたいと思います。

<これまでのおさらい>

大玉〈もも太郎系等〉のものは雨に弱い。⇒ 屋根をつける事で直接雨にあてない対策を取る。

品種によっては雨よけの要らないものもある様ですので、種や苗を購入する場合には、良くチェックされた方が良いと思います。

病害虫からの防御 ⇒ 防虫ネットで周囲を囲う。

これが、「トマト白書」における主な対策でした。
これに堆肥等の施肥や、尻腐れ病の防止策カルシュームの投与等があります。

【トマトハウス:2002年7月19日】


高さ1.8m~1.9mのハウス。

天井はビニールで雨よけ、両脇は防虫ネットで虫除けしたものです。

この写真を見て、「この時期で、天井に芽が達していない」事にお気づきの貴方は、トマト栽培のプロ?

そうです、普通に植えると今の時期では2mを超えているはずです。

通常、7月を過ぎると、2mを越える高さになり1m90cm前後のトマトハウスの天井で新芽が窮屈そうに横を向いてしまいます。

また、天井のビニールに接した部分は熱で焼けてしまいます。

雨よけを高くすれば良いのですが、高くすれば風の対策としてハウスの土台をより頑丈なものにしなければなりません。

ちなみに、トマトは気象条件(温度、水)が温度管理されている温室で水耕栽培をした場合、何年も果実を付け続けるとの事です。

「高さ方向に芽を伸ばせば、水分の吸い上げる力が弱くなるのではないか?」という疑問が有り、それならば、「茎全体、引きずり下ろせば、果実の成っている場所を下げる事が出来、果実に行く水分や養分が一定になる」という発想から、昨年より実験を重ねてまいりました。

<2001年の試み>

昨年は、60cmおきに立ててある支柱を応用して、茎を引きずり下ろして、隣の支柱に結束する手法を採用。

60cmずつ下げる事が出来ました。

この方法の難点は、最初の支柱が空いてしまう事と最後に1本余計に支柱が要る事。
(一回毎に1本の支柱分の60cmがずれる事です。)

<2002年の試み>

昨年の難点を克服すべく、今年は、引きずり下ろして、実の終わった部分を根元でループさせる事をしてみました。

結果は良好。

直径30cm前後の輪を根元で作ると、約1mは下げる事が出来ます。

また、伸び過ぎたら引き摺り下ろして輪を作れば良いのです。

根の部分はこんな感じになります。(写真中央から上部に向かって支柱が立っております。)


写真は、10段目のトマトです。
ハウスの屋根まで60cm以上の余裕があります。


右の写真は、7段目のトマトです。

地上30cmの位置になりました。

この方法で行けば、支柱を移動もしくは増やす事も無く、何回でも引きずり下ろす事が可能であるため、通常より長く収穫出来る様になります。

<ポイント>

☆ 支柱との結束 これがです。
細い紐や結束バンド等で結ぶと茎が痛んでしまい、先に伸びなくなってしまいます。

我が家では、組紐(編み紐)で幅8mm~10mmの紐を使用しております。

※ 組紐(編み紐)は多少伸びますので茎の成長で茎自体を締めつける事が少ないので、茎をいためる事が無いと考えております。

昨年及び今年の方法で収穫期間は延ばす事が出来ましたが、秋口から最後迄の間の収穫は、やはり糖度が落ち酸っぱいものでした。
日照と温度の関係もあるものと考えておりますが、追肥での効果も試してみようと考えております。

以上、『秘伝!トマト栽培』のレポートでした。


7月22日 by 遊外王