『自然薯研究-その2』

Nature Capture
「雄花と雌花」 「違い」


こんにちは、遊外王です。

関東もようやく梅雨が明けて、夏祭りのシーズンに突入しました。  これまで、家の中が多かった夏休み中の子供達も、小麦色に変わるのは時間の問題かと思われます。 菜園では、おそまきながらやって来た夏にちょっと戸惑っている夏野菜達が日差しを楽しんでいる様にさえみえました。 さて、今回のお題は、、、 「自然薯の雄花と雌花」。  昨年末に報告したものは、自然薯には種とむかごの両方が存在する事でした。 今回は、その第2弾として、雄花と雌花についてレポートしてみたいと思います。

<雄花(おばな)>


これは見慣れた雄花です。

長芋では、葉の付け根(葉腋)からほとんど1対の花でしたが、2本から多いもので5本前後の雄花が空に向かって咲いています。


また、花房の全長は5cm前後でした。
何本かの蔓が登っている木のてっぺんでは、雄花が密集して咲いていました。

<雌花(めばな)>


先週まで、気がつきませんでしたが、ここ一週間で急に姿を現しました。

葉の付け根(葉腋)から1対で下に向かってぶら下がっています。

既に付け根(写真中央よりちょっと上)にある花の根元にはあの軍配形の実らしきものの姿が確認できます。


ちょっとアップにしてみるとわかりますが、雄花とははっきり違いのある形です。

花房は8cm~10cm程度で、雄花の約倍の長さがありました。

秋に見る事が出来る軍配形の種は、20cm以上の長さになることを確認しておりますので、先端に向かって受粉して行きながら更に長くなるものと考えられます。

<考察>

掲示板の方で、たんとさんからの報告で「花からむかごになる」との話がありましたが、現状、我家の近辺の地域では確認出来ておりません。

古くから食されていた自然薯ですので、畑の周囲で他の品種と交配したり、地域や気候で別の進化をしているものが有っても不思議では無いため、今後の追跡課題として、今後の山遊びの時に注意して観察することとさせていただきます。

今回の結論としては、「自然薯の雌花」をはっきりと確認できました。
これで、雄花と雌花の違い、種迄の工程をこの目で見る事ができ、これまで、?十年の自然薯堀りの経験でも分からなかった事が解明できたため、ちょっと感動。

あとは残りの課題をどう解決していくか、、、

それは、来年以降の課題となるのでしょうか?
以上、『自然薯研究-その2』でした。

8月3日 by 遊外王