『外であ・そ・ぼ』

Nature Capture
「遊外王具誕生の秘密1」
「自然薯堀りの道具」


<突きん棒>

こんにちは、遊外王です。

自然薯堀りに関してのレポート記載してから、いくつかの「自然薯堀り」フリークの方からメール等を戴き、正直言って驚いております。

あまりにもマイナーな話題と思っていたのですが、インターネットで検索すると意外とこの話題についてのHPが多い事を再確認しました。

静岡県や千葉県の方から話を聞くと、「自然薯堀りは山の斜面で行う」と言う方が多く、クワとシャベルで自然薯堀をされるとの話でした。 掘るのも楽ですし、、

静岡の伊豆半島出身の方は、「突きん棒」と呼ばれる道具を使われているとの事でした。

私の良く行く場所は、雑木林で「ほとんどが平地で斜面がある所はありません。」 ので、スコップと「突きん棒」タイプのものを使用しております。

私が使用している道具も形状が「突きん棒」と呼ばれるものに似ております。

市販されていないので、試行錯誤の上の形状となりました。

【20数年前に作ったもの:1970年後期製】



大王様用に特注したものですが、現在は、私が専用で使ってます。

(私が使っていたものは、これより15cm程短く軽いために現在はほとんど使っておりません。

小学生時代に大王様のおともで自然薯堀に行く時に使っておりました。)

材料は水道管(鉄管)と鉄棒(軟鉄)で、刃先の部分がハガネとなっております。


歯の部分をアップにしてみました。
半分より下の部分で銀色の部分がありますが、
これは、最初の頃にひびが入ってしまい、
ステンレスで溶接した部分です。

それ以来、ヒビ等が入る事はありませんでした。

土管のR(アール=円弧になっている部分)が、
穴の底の土を持ち上げるのに効果がある様です。

また、穴を丸く掘るのにも都合が良く、気に入ったアイテムの一つです。

<この道具の難点>


1m60cm以上の穴を掘る時には、
スコップで穴を一段大きく掘る事が必要です。

底の方の土が赤土でない場所(関東ではほとんどありません。)を掘る時に、底の土を持ち上げるのに苦労します。

大王様の体力に合せておりますので、少々重い。

【ミレニアム・バージョン】


昨年の、大物(2m級)の自然薯にしげきされてか、
大王様の工作が始まりました。

トラックの板バネ(トラックの後輪用のサスペンションに使用するもの)を入手し、これを加工して「突きん棒」を作って見る事に致しました。


棒の部分は、車のトーションバーを使って作成しました。

全長は1600mm(我が家の乗用車のトランクに入るぎりぎりの長さです。)

本当はもっと長いものを作りたかったのですが、
車に乗せられなければ意味が無いため、この長さで妥協いたしました。

写真は、トーションバーを切っているところです。

<出来上がり>

歯の部分のR(円弧)は過去の物より少ないですが、思ったより土が付いて上がってきます。


今年のバージョンは、柄の後部にかけてテーパーをかけて、全体の重量を軽くしております。
これは、"トーションバー"の直径の丁度良いものが無かったため、重量が重くなりすぎたためです。
歯の部分はハガネですので、歯を立てれば、木の根の太いやつでも切ってくれます。

実際にこの道具は、自然薯堀りには年に10日前後活躍しておりますが、それ以外では、ゴボウ堀り、植木の植え替え、杭を立てる穴等を掘る事に利用しており、重宝しております。

以上、自然薯堀りの道具の紹介レポートでした。


1月 by 遊外王