【しいたけの育成方法】
ホダ木に菌を植え付けてからの管理のポイントは、場所(環境)です。
これさえ抑えておけば、ほとんど手入れもいらずに収穫できます。
1.ホダ木
ホームセンター等でホダ木に菌を植え付けた物を販売しております。
初心者の方にはこの方法をお勧めします。
ホダ木を作りたいというかたは、
- クヌギやナラの直径10cm~15cm、長さ60cm~90cmぐらいの丸太を用意します。 (伐採して1週間から2週間は半日陰で干してから菌を植えた方が良いそうです。 理由は、生きている木と枯れた木とでは繁殖する菌や微生物が異なるそうで、木が生きているとしいたけ菌を邪魔する菌や微生物が残っているからとの事でした。)
- その丸太に、15cmぐらいの間隔でチップの径(8mm前後)の穴をドリルであけます。
- これに種(菌)の入ったチップを埋め込みます。 チップ自体はタバコのフィルター程度の大きさです。 チップは種苗店等で手に入ります。
2.場所選び
ホダ木の設置場所は、以下の3点をポイントに選べば大丈夫です。
- 直射日光の当たらないところ
紫外線が主な原因と思われます。(しいたけの菌が死んでしまいます。) - 風通しのよいところ
理由は定かではありませんが、雑菌が繁殖しやすいのではないかと考えてます。 - 適度に湿度のある場所
あまり、湿度が高すぎても駄目な様です。 これも雑菌の繁殖でしいたけ菌が繁殖できないのではないかと考えてます。
直射日光はカンレイシャや簾で遮ってやります。
あとは適当(ホダ木の小口がかわいた様であったら)に水遣りを行います。
3.ホダ木を立てかける
なんでも良いのですが、ホダ木を立てかける場合に、
直接地面にホダ木が着くと雑菌が入るため、
しいたけ菌が繁殖できなくなる場合があるそうです。
レンガやブロックを地面に敷いて
その上にホダ木を立てかける事が収穫に繋がります。
(下に敷くものは、吸水力が少なければ、
普通の材木でもなんでも良いとの事でした。)
4.外敵
外敵というか、害虫と言うか、ナメクジがしいたけを食べていました。
(収穫時には気づきませんでしたが、天日干の際に並べたところ、
中央の穴の中で美味しそうにお食事中でした。)
実際、ナメクジがしいたけを食べるとは思っておりませんでしたのでちょっと驚き、
過去にもこんな穴がありましたが、
こおろぎが捕食した跡だと思っておりました。
今回は、レンガで地面から離していたので被害は2個~3個で済みました。
対策としては、水を多くまかない事とホダ木を地面に直接置かない事ぐらいでしょうか。
5.水(湿度)
今年の夏は異常なくらい高温と少雨でしたので、ホダ木が乾かない程度に水を撒きました。ホダ木の設置場所にもよりますが、カンレイシャ等で日当たりを制限していますので、水撒きは庭への水撒きより少なめを目安としてください、ホダ木が軽く湿る程度が良いとおもいます。
10月8日 by 遊外王