『しいたけ達のその後』

Nature Capture 「椎茸」
「2001秋」


<しいたけ>

こんにちは、遊外王です。

ここ1週間、きんもくせいの香りがあたりを漂い、
コスモスをはじめとする秋の花達が咲きはじめました。

朝晩と昼の気温差も10℃以上もあり、秋本番に突入といった感じで、
木々の葉もすこしずつ、緑から秋色へと変りはじめています。

そんな秋、 味覚の中で代表的なものは「きのこ」ですね。

きのこの王様と言えばまつたけですが、さすがに畑での栽培は難しいので、
「しいたけ」栽培のその後をレポートしてみたいと思います。

我が家のしいたけ


我が家のしいたけは、昨年5月に菌を植え付け、
「椎茸の冬支度」で報告した様に、
昨年12月に何本かのホダ木から数個の収穫がありました。
先週の土曜日に、何気なく「しいたけ畑」(?)を覗いてみると、
カンレイシャで隠されたホダ木の色があきらかに変っていました。

いつもは、カンレイシャを通してこげ茶色の木肌が見えるのですが、
白いものがあちらこちらに見え、良く見ると、
たくさんの「しいたけ」達が所狭しと顔を出していました。  


そこでかさの部分にひびの入ったものだけを収穫してみました。
(かさが開き始めたものです。)  

秋の色と香りが満載のしいたけ達です。


大きなものは、直径7cm程度迄育っておりました。
この時点ではかさも開ききっておらず、やわらかいものでした。
当然ながら、撮影後にアルミホイルで丁寧に包んで、ホイル焼き。
庭から採ってきた酢橘を搾って酒の肴に、、、

【後日談】


土曜日の状況では2cm~3cmぐらいのしいたけを残して収穫しました。

ところが、日曜日~月曜日未明にかけての雨が降り、
この雨で予想以上に大きくなり、
月曜日には手のひらより大きなものが
殆どになっていたとの事(大王様談)。
(ちょっと残念)

現在、その手のひら大のしいたけは、
干ししいたけと成るべく日光浴中です。    

教訓: しいたけは、雨の前に収穫するべし

【しいたけの育成方法】

ホダ木に菌を植え付けてからの管理のポイントは、場所(環境)です。

これさえ抑えておけば、ほとんど手入れもいらずに収穫できます。

1.ホダ木
ホームセンター等でホダ木に菌を植え付けた物を販売しております。
初心者の方にはこの方法をお勧めします。

ホダ木を作りたいというかたは、
  1. クヌギやナラの直径10cm~15cm、長さ60cm~90cmぐらいの丸太を用意します。 (伐採して1週間から2週間は半日陰で干してから菌を植えた方が良いそうです。 理由は、生きている木と枯れた木とでは繁殖する菌や微生物が異なるそうで、木が生きているとしいたけ菌を邪魔する菌や微生物が残っているからとの事でした。)
  2. その丸太に、15cmぐらいの間隔でチップの径(8mm前後)の穴をドリルであけます。
  3. これに種(菌)の入ったチップを埋め込みます。 チップ自体はタバコのフィルター程度の大きさです。 チップは種苗店等で手に入ります。

2.場所選び
ホダ木の設置場所は、以下の3点をポイントに選べば大丈夫です。
  1. 直射日光の当たらないところ
    紫外線が主な原因と思われます。(しいたけの菌が死んでしまいます。)
  2. 風通しのよいところ
    理由は定かではありませんが、雑菌が繁殖しやすいのではないかと考えてます。
  3. 適度に湿度のある場所
    あまり、湿度が高すぎても駄目な様です。 これも雑菌の繁殖でしいたけ菌が繁殖できないのではないかと考えてます。
この3つの条件が揃わない場合は、まず、風通しの良い場所を選びます。
直射日光はカンレイシャや簾で遮ってやります。
あとは適当(ホダ木の小口がかわいた様であったら)に水遣りを行います。

3.ホダ木を立てかける

なんでも良いのですが、ホダ木を立てかける場合に、
直接地面にホダ木が着くと雑菌が入るため、
しいたけ菌が繁殖できなくなる場合があるそうです。
レンガやブロックを地面に敷いて
その上にホダ木を立てかける事が収穫に繋がります。

(下に敷くものは、吸水力が少なければ、
普通の材木でもなんでも良いとの事でした。)

4.外敵

外敵というか、害虫と言うか、ナメクジがしいたけを食べていました。

(収穫時には気づきませんでしたが、天日干の際に並べたところ、
中央の穴の中で美味しそうにお食事中でした。)
実際、ナメクジがしいたけを食べるとは思っておりませんでしたのでちょっと驚き、
過去にもこんな穴がありましたが、
こおろぎが捕食した跡だと思っておりました。

今回は、レンガで地面から離していたので被害は2個~3個で済みました。
対策としては、水を多くまかない事とホダ木を地面に直接置かない事ぐらいでしょうか。

5.水(湿度)
今年の夏は異常なくらい高温と少雨でしたので、ホダ木が乾かない程度に水を撒きました。ホダ木の設置場所にもよりますが、カンレイシャ等で日当たりを制限していますので、水撒きは庭への水撒きより少なめを目安としてください、ホダ木が軽く湿る程度が良いとおもいます。


10月8日 by 遊外王