『夏野菜』

Nature Capture 「種から作る苗達」
「2002春」


<ダイコンの種>

こんにちは、遊外王です。

つい何日か前に正月が明けたかと思ったらもう豆まきのです。

菜園の方も大根、キャベツ、白菜といった冬野菜もそろそろ終わり、夏野菜の準備の時期となりました。

さて、今回はそんな、冬の菜園の作業としての夏野菜の苗作りをレポートしてみたいと思います。

【ハウスその1】


これまでの温室は苗床として今年も
がんばってもらっております。

晴天であれば1月であってもハウスの中は30℃、
苗床の地温は28度と真夏なみの温度です。

苗床の下には、落ち葉と米ぬか、
そしてわらの三層構造が幾重にも積み重ねられその上に、
昨シーズンに出来た腐葉土が載せられています。

今シーズンの腐葉土の発酵によって温室の地温が夜でも20℃を下回る事が無いため、苗達には快適な住処(となっている筈)&エコロジーな温室となっています。

ちなみに、「落ち葉」、「米ぬか」、そして「わら」の三層構造の厚さは50cm~60cmもあります。周囲には「畳の床(トコ)」を張り巡らし、保温効果を高めています。


ハウスの中は昨年同様に苗床の上にも
トンネルを作って種を蒔いております。

【New ハウス】


今年は、苗床からポットに移植後の苗を
一時期の間育成する温室を新たに建てました。

写真は南側から見たところです。


北側から見た写真でお判りの方もいらっしゃるとは思います。

そうです! パイプ式の車庫を改造したものです。

もともとは、車の出し入れ用に写真の右側が扇の様に動くのですが、温室とするために骨組みを追加して固定してあります。

北側には入り口として、網戸を改造した扉が取り付けられています。

さて、ここからは、今シーズンに働いてもらう種達の登場です。

【すいか】

昨シーズンまでは、苗を購入してのスイカ栽培でしたが、今年は「種」からの栽培に挑戦する事になりました。

台木(かんぴょう等)を使用しない方法ははじめてですので、期待通りの苗が出来るかどうか、ちょっと心配です。


今年の選出したスイカは、5種類。

「夏王マイルド」、「紅大
去年まで育成していたものは
「夏王マイルド」、「紅大」といった
ごく一般的なすいかです。

大玉種ですので、菜園の中でも
ひときわ存在感を出すことでしょう。


期待値大の品種です。

「3X-サンバ」、「くろがね」
皮が黒に近い緑色で中が赤のスイカで、
種のあるものは、
日本アウトドア外伝を公開する前に
一度植えた事があります。

黒いスイカに関して、昨年近所のスーパーでも見かけました。

第一印象は、穴を三つ空けて投げたくなる気分です。

ピンは大根ですかねぇ。

「味に関して?」ですって、正直言って印象が薄いです。

「3X-サンバ」は「黒いスイカで種無し」との事で今年は試験的に育成してみることになりました。

「飛紅船」


ラグビーボール型の小玉スイカで、今年初挑戦です。

米国のスーパーでは、キャスターのついた金網のかご(ケージ)にラグビーボールより大きなスイカ無造作に入れられ、最盛期には99セント~1ドル99セントで売られていたのを
思い出します。

「飛紅船」は小玉スイカですので、それよりは小さいとは思いますが、甘味は期待できそうです。

【ナス】


大王様の菜園での定番、長茄子です。

先週末頃から芽を出し始めて、子葉から本葉になりつつあります。

毎年、初夏から晩秋まで途切れずに収穫でき、食卓を飾ってくれるので今から楽しみです。

【大根】


青首大根の仲間らしく、今回はこれを植えることとなりました。
余談ですが、「辛くなければ大根おろしじゃない派」の大王様と私ですが、これまでの経験から「曲がった大根は辛い」と言う定説を唱えて、収穫時期に特に曲がったものばかりを選び、特にしっぽが辛いので大根おろしはしっぽとしておりました。

しかし、昨年末の某国営放送の番組で「辛い大根の見分け方」なるものをやっておりました。

そこでもろくも「定説」が崩されてしまいました。

辛い大根の見分け方

① 大根の肌に細かなヒゲ根(もしくは跡)が数センチおきにありますが、大根を縦にしてこのヒゲ根(跡)が垂直方向に真っ直ぐになっているものが甘い大根。
これが、斜めに螺旋状になっているものが辛い大根となるそうです。

② 大根の辛味成分はやはり根の先の部分(しっぽ)の部分に集中するそうです。
この点は定説の一部が肯定されて、ちょっと安心しました。
※ 番組の最後で断っていましたが、“「青首大根」についての調査結果です。”との事。

この番組後、三浦大根で試してみましたが、某国営放送局の実験とほぼ同等の結果が出て、ガッテン致しました。

【牛蒡】


堀川ごぼう系の短くて太い品種の牛蒡です。

関東系の牛蒡は、収穫時の労力が並大抵ではないので
大王様は今年は短い牛蒡を選んだ様です。

キンピラとてんぷら以外はあまり主役になれないけれど、
我が家の食卓には必需品です。

【トマト】


今年の挑戦として、ティオ・クックと言う品種を購入。

これ以外に、桃太郎系のトマトとプチトマトを植える予定です。

【きゅうり】


今年は歯ざわり(食感)を重視した品種を選定したそうで、これも種苗屋さんのお勧めの品との事。

今年の夏も、歯ごたえのある「もろきゅう」で
ビールがいまから楽しみです。

【ピーマン】


去年は、6月の後半から11月後半まで、
サイズは小さいが茄子と同様に
長期間収穫できたのがピーマンでした。

昨年の勝因は、苗を植えた後に
海苔網(きんのり丸さんから戴いたもの)を水平に張って、実の重さや風の影響を根に与えない様にしたことが良かったものと考えています。

今シーズンも海苔網による支えを行う事としています。

また、例年のピーマンに加えて赤ピーマン(アメジスト・ピーマン)を植えて見る事にしました。

【ささげ】


毎年植えているささげです。

肉じゃが等の煮物の色付け、
塩茹でしてマヨネーズで戴く、
ステーキの添え物など、脇役ですが、
食卓を飾ってくれます。

【ズッキーニ】


昨シーズンに挑戦した西洋野菜ですが、
今年も挑戦することとなりました。

味に関しては、昨年のレポートに記した様に、
形はきゅうり、食感はあまり歯ごたえのあるものではありません。

夏野菜の種たちの一部を紹介しましたが、
種の名称にも「色・形」から命名されたものや、
「当て字」系のもの、「笑える」ものなどがあり結構面白いものです。

今年の種の名前はちょっとお堅いネーミングのものばかりですが、
いんげんで”さつきみどり”や“さつきみどり2号”、小松菜では”こまつみどり”なんていうのもあります。

この姉妹に関しては、今年のご登場は無い予定です。

今後も、面白い名前の品種があれば、随時紹介していきたいと思っております。

以上、「種から作る苗達」のレポートでした。

2月3日 by 遊外王