<調査>
鳥によっても好き嫌いがあるでしょうから、何を食べるのか調べて見ました。
<オナガ>
昆虫類: | アブ、クモ、オカダンゴムシ |
果実類: | イチジク、ウメモドキ、カキ、クワ等の果実・木の実全般 |
野菜類: | 特に確認されていません。 |
※ | こいつがイチジク窃盗団の主犯格です。 |
<カラス>
昆虫類: | カブトムシ、ケラ、コガネムシ等の虫全般 |
果実類: | イチゴ、メロン、カキ、ナシ等、果実全般 |
野菜類: | キャベツ、キュウリ、大根等の農作物全般 |
穀物・種子: | 稲、大根(種子)、キャベツ(種子)等の穀物・種子全般 |
海産物: | ウニ、カキ、カニ、等の甲殻類、魚介類全般 |
要するに、何でも食べますね。 そして賢い。 |
<ヒヨドリ>
昆虫類: | アブラゼミ、クモ、蛾等の虫全般 |
果実類: | さくらんぼ、ウメモドキ等の果実 |
野菜類: | インゲンマメ、カリフラワーの葉、コマツナ等農作物全般 |
穀物・種子: | 大根(種子)、キャベツ(種子)等の穀物・種子全般 |
※ | こいつも、野菜と果実が好きな様です。 |
ブロッコリの葉にクチバシ型の痕を残していたのはヒヨドリではないかと思われます。 |
<キジバト>
昆虫類: | ゾウムシ、カタツムリ等 |
果実類: | さくらんぼ、ウメモドキ等の果実 |
野菜類: | とうもろこし等農作物全般 |
穀物・種子: | アズキ、稲、小麦、インゲン等の穀物・種子全般 |
※ | 穀物類の種を蒔いた後に注意しなければいけない鳥の様ですね。 |
<コゲラ>
昆虫類: | アブラムシ、あり、芋虫等の虫全般、特に幼虫 |
果実類: | カキ等の果実、木の実 |
野菜類: | スイカ等の農作物 大勢で攻撃して来ないのと、虫を好んで食べてくれるので、コンパニオン・バードと呼べるかな? |
<ツグミ>
昆虫類: | 昆虫類 |
果実類: | 山葡萄、りんご、ナシ等の果実、木の実 |
穀物・種子: | 稲(青米)、家畜飼料等の穀物 こいつらも菜園の周囲の果実、特にイチジク、カキ、を狙っている中の1種類です。 |
<防御>
菜園では、これらの鳥達に以下の方法で対策を打っております。
<トンネル: ビニールまたはカンレイシャ>
種を蒔いたら、防鳥ネットやカンレイシャを使ってトンネルを作ります。
本来は、地温が高くなり過ぎないようにする目的のものですが、この時期の種まき後に別の効果が期待できます。
これにより、キジバトやカラス、その他の種を好む鳥達から防御が出来ます。
特に、落花生や大豆等の豆類は特に発芽直後の双葉の状態迄、カラスやキジバトの攻撃を受けやすいので、種を蒔いてから本葉が数枚出るまでは、防鳥ネットやカンレイシャは必需品です。
<防鳥ネット: 主に果物>
イチジクにはおそまきながら、防鳥ネットをかけました。
この留意点は、木の上側だけにかけるとカラスからの攻撃を避ける事が出来ますが、ヒヨドリやオナガが木の下から入りこみます。
よって、「実のなっている部分に鳥が入り込まない様、網で木全体を包む」事が重要です。
「紙で作った袋をかける」事でも防御出来ますが、手間がかかるため、我家では行っておりません。
<防虫ネット>
すいか畑の周囲は、約1.8mの高さでカンレイシャと海苔網で囲まれています。 (天井はありません。) これは、ここ数年間アブラムシ対策で行っているのですが、カラスやオナガ、ヒヨドリといった果実を食べる鳥達に何か危険を感じさせるものがあるのでしょうか? 被害は何年も出ていません。
<まとめ>
これまでの鳥達の攻撃を観察していて判った事ですが、いくつか効果的な対策がありました。
カラス、ヒヨドリ達の様な雑食性の鳥の被害を抑えるためには、
網目の大きな網が効果的であること
近所の地這いや篠竹等でキュウリの棚を作っている方の菜園ではカラスによる被害が出ていますが、キュウリ用のネットを山の形で張っている(屋根の様にして張る)菜園ではほとんどカラスの被害が無い。
囲まれた空間を作ること
すいか畑の周囲に張ったカンレイシャと海苔網ですが、天井が無い状態で鳥達には入りやすい環境であるにもかかわらず、被害がありません。
アブラムシ避けのネットで周囲を囲んだ事で効果が上がった様です、 「人工の構造物」であることと、「隠れる場所が無い」等の理由で彼ら(彼女ら)が警戒しているものと思われます。
鳥達も学習するでしょうから、いつまでこの状態が続くのか判りませんが、とりあえず周囲の菜園の被害より少ない状況で済んでおります。
これからも、鳥達との知恵比べが続きそうな予感がします。 以上
7月5日 by 遊外王