『菜園の訪問者』

Nature Capture 「夜盗虫」
「悪い奴ほど良く食べる」


<夜盗虫>

こんにちは、遊外王です。

半袖で外に出ると涼しいを通り越した感じの季節になって来ました。

庭を見てみると、小菊の蕾が膨らみ始め、
さくらんぼの葉も枯葉が何枚か混じって、
秋の入り口を思わせるながめに変わっていました。

また、昨年室内で越冬をさせたホクシャ(フクシア)が
今年はちゃんと花を咲かせ始めました。

そんな秋のある日、菜園では予期せぬ訪問者が
やってきて応対に四苦八苦の状態が発生しました。

今回はその菜園の招かざる訪問者についてのレポートしてみたいと思います。

<訪問者?>

ここのところの数週間程、風邪気味? で真面目に菜園に顔を出す事も少ない週末を過ごしておりました。

〔正常な葉〕

〔訪問者の仕業〕

そんなある日、「ニンジンの葉が変なんだよなぁ!」、
「どんな虫なんだろう!」とのお話があり、
ニンジン畑を覗いてみると。

通常ならば、こんな葉(写真左)が茂っている筈です。しかし、この眼で見てみると、菜園のにんじんは右の写真の様にほとんどの葉が明らかに虫による食害と思われる悲惨な状態になっておりました。

葉らしい部分は大部分が食べられ、下の土が透けて見えており、それを食べている虫の姿は無い状態で、2週間程前にアゲハ系の幼虫が一匹発見されただけでした。


数週間前はキャベツ、ブロッコリ、白菜でも同様の状態でした。

特に白菜は40m弱の長さの一畝が壊滅状態。
今年の冬は、鍋の回数が減るのでは、、、
と思うくらいの惨状でした。
この時は、食べている虫の何匹かが白菜の中に居りましたので、犯人の特定が容易に出来ました。


<犯人>


ニンジンの根元を掘ると、タイヤ状に丸まった状態で転がる様に出てきました。

白菜の時もそうでしたが、犯人はヨトウムシ、、、ヨトウガの幼虫です。

憎らしい程、栄養状態が良い様です。

1畝の半分の20m程、根元を掘りながら行くと100匹近くのヨトウムシの収穫がありました。


<ヨトウムシの駆除>

発生するのは、春と秋。

ネットで調べてみると、駆除方法は「テデトールと言うのが一番効果的である。」

なんて書いてあるので  良く読んでみると「テデトール=手で取る」でした。(笑)

他の方法がないかと更に調べてみると、いろいろな事がわかりました。

<行動パターン>

彼らの行動パターンは夜に地上に出てきて、葉を食べます。

昼間は、地中に潜んでいます。(地下1cm~数センチの深さ)
通常は懐中電灯を片手に葉の表裏を見てピンセットで捕るのですが、
我家の場合には、昼の地中に潜んでいるやつを掻き出して、「手でとる」を実践します。

<ヨトウムシのターゲット>

特に決まった野菜を食べる訳では無い様です。

今回の発見場所: サツマイモ、白菜、ごぼう、キャベツ、ブロッコリ等
大根には着いていませんでした。

<ネット探した駆除方法>

木酢液(我家の手法)   例年、播種後に噴霧していましたが、
今年は噴霧しませんでした。

これが大発生の原因かどうかは定 かではありません。

殺虫成分はありませんが、親のヨトウガが嫌うのか、
これまでヨトウムシの被害はほとんどありませんでした。

唐辛子の抽出液 唐辛子をすりつぶし、焼酎もしくは酒につけて成分を抽出します。

これも殺虫効果は期待できません。

虫が嫌う成分は、カプサイシン(辛味成分)だそうで、これをまんべんなく葉に噴霧する事によって忌避効果が得られるとの事ですが、これは今後の課題です。

ただし、我が家の菜園の場合、ニンジンに撒いても、その隣は白菜、大根ですので、畑全体に撒かなければ意味が無い様です。

オーガニックと言う点では、実験に値するものと考えております。

誘蛾灯 ご近所の畑で、誘蛾灯を畑の中央に設置してあるのを見ました。

形状は、三脚の上にお皿らしきものがあり、その上には誘蛾灯という構成です。

発生した幼虫を退治するより、親を退治する方が効果があるとおもいますのでこの方法は良いのではと考えております。

価格や、電源についての詳細情報は調査中です。

菜園に電気を引くのは面倒ですので、太陽電池タイプがあれば、、、と思っています。


今年は、ヨトウムシとは別にキャベツ、ブロッコリ畑には数十匹のモンシロチョウが飛び交っており、葉の中を覗くと青虫たちの天国と化しています。

これはヨトウムシより素性が良いため、昼間に手で取り除いています。

今年の春先はモンシロチョウをほとんど見ることはありませんでしたが、秋になったら例年より多いモンシロチョウが飛んでおります。

これも自然の帳尻合わせでしょうか?

虫が居ると言う事は「安全な野菜」の証でしょうが、今回のヨトウムシの様な量の訪問者があるとちょっと考え物です。

以上、「秋の訪問者」のレポートでした。

10月20日 by 遊外王