遊外王による『エコ貯蔵庫』

Nature Capture 「穴」
「2002春」


<地価への入口>

こんにちは、遊外王です。


畑の周囲の梅は満開で、ほのかな香りを漂わせています。
サツマイモの苗床にサツマイモを並べて1週間、
もう2~5cmに育った芽が出はじめました。

昨年、我が家で「芋穴」と呼んでいる、
地下貯蔵庫に改造を加えました。
結果的に貯蔵した種芋が150個程あったのですが、
現在確認出来ているところではダメになったサツマイモは3個だけでした。(約2%のロス)

一昨年は2割~3割でしたから、今シーズンの2%は格段の進歩です。

今回はそんな芋穴をレポートしてみる事と致します。

【入り口】



90cm×70cm程度の入り口です。
穴の深さは地表から底までで約3m。

側壁の材料は、トラック用アルミ製荷台の後部にある中古のドアで使えるところを切って使用しております。

また、コの字型の材料で四角い枠を作り、側壁を押さえております。

側壁をアルミにした理由は、木材を使用するとねずみが木をかじって穴の中に入ってくるからです。

さすがのねずみもアルミをかじって穴をあける程、根性はありませんでした。

【貯蔵部分】


上の写真の上方向と下方向の2方向に幅90cm、
奥行き1m50cm、高さ1m20cmの部屋が2つあります。

この部屋の温度は、夏でも20℃以下(だいたい18℃)、
冬では約15℃前後と年間を通してあまり変化はありません。

当然ですが、開閉の回数によって内部の温度は外気温に近づきます。

【オプション】


少量の出し入れでは、かごに紐をつけて行いましたが、
100個単位の種芋の出し入れにはさすがに疲れて危険がともないますので、オプションでエレベータを取り付けました。


(年に数回しかつかいませんが、、、) 瓦屋さんが使用するエンジン式のエレベータ梯子(?)を戴き、これを芋穴用に改造して使ってます。
これもリサイクル。
頑丈な蓋で大人が何人乗っても壊れない構造になっています。
これには普通の人では開けられない仕掛けが、、、 でも、それは秘密です。


エレベータ用の動力はガソリンエンジンで、
10年以上昔の物(もしかすると20年近いかもしれません。)
で見た目はスクラップの様ですが、元気に働いてくれます。

【効能】

年間を通して温度変化は少ないのと。湿度が80%前後あるため、野菜たちの保管には好都合です。

は10℃以下にはならない。⇒ 主にサツマイモ、ウコン、生姜等の種の保存に使用

は20℃以上にならない。⇒ トマト、スイカ、キュウリ等の朝採り野菜を冷やす為に使用。

【その他】

●人が落ちたら大変な事となりますので、入り口はしっかりとした蓋をして、いたずらで開ける事が困難な構造になっています。

●菜園の外から見てもその存在がわからない様になっております。

昨年のパワーアップは、側壁の材質が木とグラスファイバーだったのをオールアルミにしたものでした。

また、入り口の機密性をちょっと上げた事も好結果を生んだ様です。

熱伝導率の良いアルミを使用したことで、地表の温度を伝えて、地下の温度変化に影響があるのではないか?と思っておりましたが、意外な事に逆の結果が出て驚いております。

先人の知恵とはいえ、温度調節のいらない貯蔵庫、さすがに自然の偉大さに敬服いたしました。 以上、「エコ貯蔵庫」のレポートでした。

2月24日 by 遊外王