海の公園はもう秋
海岸は夏の後始末真っ最中
2017年9月5日、海の公園に潮干狩りに行ってきました。ちょうど夏モードの仮設建造物の撤去中でした。
今日は海に入っている人は数えるほどでしたが、豊漁の年なら9月はまだまだ潮干狩りの人が多い筈なのに。右手の緑の小山はアナアオサ駆除途中の山。
赤ちゃんアサリはザクザクいて来年が楽しみなのですが、それよりもアラムシロガイがガチャガチャいて何事かと思います。
黒い点々は全部アラムシロガイで、通常は砂の中に潜んでいますが、獲物の匂いがすると湧いて来る海の掃除屋です。
アサリがターゲットの事も多く気にはなります。
クマデで少し水深のある場所を掘って見ると小さなアサリたちが浮き上がってきます。これは液状化すると砂よりもアサリの方が軽いので浮いてくるのです。冬を越して順調に育ってくれる事を祈るのみです。
海の中から陸を眺めるとアナアオサが凄すぎる。腐敗も始まっていて本当に邪魔です。でも波打ち際だけでアサリの生息域にはかかっていなかったので一安心。
これをプライべートビーチと言わずして何と言おう。ここが自分だけの巨大ビーチだなどと、妄想するのも良いものです。
海の公園柴口駅に向かうと、あれっ、こんな所に居たんだね。ネコバスかな?
今日は背中が軽かったので、市大医学部駅下車で「海辺の散歩道」に寄っていくことにしました。
市大医学部駅を降りると、おお可愛い孫がアサリを持ったポスターが貼ってありました。アサリが沢山獲れれば孫の笑顔も報われるんですがねえ・・・
散歩道というよりは釣り場なんですよ。一張羅でのデートはコマセの降りかかりに注意です。
木陰から消防庁のヘリを眺めたりして、マニアは知っているポイントでしょうね。
散歩の後のネクターは美味しかった。不二家ってこんなに美味しかったかな。喉が渇いただけでしょうかね。
今日は2時間通常モードで掘ってアサリの収穫量は634gです。既定の2㎝は超えていても、さすがに持って帰りづらい大きさのアサリが多いので、この量です。
今日もアサリの天敵アカニシを8個ゲット。もう一つの天敵ツメタガイも1個を捕獲しました。アサリの天敵と言えばツメタガイでしたが、いつの間にか海の公園での主役はアカニシに。まあプロレスも敵役が居ないと盛り上がらないしね。
ただこの天敵、シマメノウフネガイという寄生貝に取り付かれて、特に白いアカニシが好かれるみたいですね。正確には共生かも知れないけれど、アカニシにメリットはまったく無いですね。
アカニシの名の由来は貝殻の内部が赤い事から来ています。表側の殻の色はアサリみたいに色々あって結構ハマります。
シマメノウフネガイは親の上に子、子の上に孫とカメの様にどんどん乗っかって、アカニシもたまったものではありません。
アカニシを茹でると、くっついていた大小のシマメノウフネガイがはがれて鍋の底はこの状態に。シマメノウフネガイも食べて見ると、美味くも不味くもなく、要するに小さくてあまり味が判りません。
シマメノウフネガイの殻は内側にポケットがあって、どうもこれを取っ掛かりにして他人の殻にぴったりくっ付いて離れない気らしいです。背中に仲間がどんどん乗ってきても耐えられるように進化したのなら、ちょっとくらい褒めてやっても良いです。
アカニシを茹でたら、つまようじを刺して回しながら引っ張ると全体が取れます。
するとこんな恥ずかしい状態になるので、ワタは捨てて硬い身の部分だけを流水で良く洗います。
身を食べやすい大きさに切った後、酒、みりん、醤油で味付けをします。薄めに切っておかないと歯ごたえがあるので食べにくいです。熱を加えるほど固くなるので、煮過ぎに注意。
完成です。アカニシとツメタガイは酒の肴に最適です。