ハマグリ養殖
そんな皆が大好きなハマグリですから人工養殖でどんどん増やしたら良いのにと思います。実際、値段が張る分一生懸命研究はしているみたいです。
でも、なかなか増えません。
放流もしているようですがどこかに逃げてしまうようです。
これはハマグリの特技とも言うべきもので粘液を長く出して波に乗り移動します。
気に入った場所に来ると粘液を切り離してそこに住み着くわけです。
ですから、ハマグリの養殖には逃げないように囲い網が必要だそうです。
ハマグリはアサリより水深のある所にいます。
おそらく、殻が厚いのと殻を閉じる力が強い(アサリの3倍)のでヒトデやツメタガイの攻撃にある程度の自信があるのでしょう。
特殊な方法で動けるというのも理由かもしれません。
ハマグリの最大の敵はきっと捕まえたら決して放さない人間です。
東京湾では絶滅状態のハマグリですが地方よっては、まだまだ生息しているようです。
ただ、在来種はやはり壊滅状態で、獲れるハマグリは殆どがチョウセンハマグリだそうです。
養殖、放流もチョウセンハマグリを中心に行われているみたいです。
ただ、2つは非常に近い種類で中間種などもあって区別は結構難しかったりします。
シナハマグリは全体にもやっとしたグリーン色が薄く乗っていますので何となく区別出来ます。
観光地やスーパー、魚屋さんでハマグリを見ますが殆どシナハマグリです。
きっと、高級料亭とか行くと在来のヤマトハマグリがあるんでしょうかねえ?
密漁ハマグリのなぞ
ハマグリの漁は深いところを狙うので船で爪の付いた網を引いて獲るそうですが、やはり、値段が高いので密漁船が出没するみたいです。ハマグリは海の中で吸水管と斧足を出していますので、船の速度を上げすぎると吸水管を引っ込める間もなく網に入ってしまいます。すると、慌てて殻を閉じるため目(吸水管)を自分の殻で切ることになります。
そのハマグリは残念ですが長生き出来ません。
密漁船は逃げなければならないため速度を上げざるをえないらしいのですが!!
目と斧足の切れたハマグリに出くわしたら、それは密漁品かもしれません。
北朝鮮のガソリン焼き
2002年の暮れ12月29日、日本テレビで北朝鮮訪問の番組をやっていました。日本テレビの記者が北朝鮮で語学研修のツアーに参加したというもの。
そして、その中でハマグリ30個程に屋外でガソリンを上からかけて焼いて食べるというもの。姿は外側真っ黒です。それってススじゃないの!??
さて、お味は?? 記者「ガソリンの匂いがすごいですね」 「でも美味い(カナ)」
とてもじゃないが記者は無理してる感じでした。
「貝合わせ」は「グレる」の語源
平安時代にはハマグリを使って「貝合わせ」という遊びが行われていました。ハマグリは殻がしっかりしていて、もともとの殻同士でないとピッタリ合わないため、カルタの原型と言われています。
そして、娘や息子がグレてお困りの親御さんもおられるかと思いますが、グレるの語源がはまぐりの「貝合わせ」にあったとテレビで言っていました。
(はまぐり)これは読めると思います。
(ぐりはま)そして蛤をさかさまにしたこの文字は「ぐりはま」と読みます。
この文字はもちろん現在では使われてはいませんが、江戸時代初期から使われていた漢字辞書「大言海」にもちゃんと記載されています。
そして、貝合わせでハマグリの殻が上手く合わずしっくりいかない様子を「ぐりはま」と呼んでいました。そしてこの「ぐりはま」が現在の「グレる」(親としっくりいかない。学校でしっくりなじめない。世の中としっくりいかない。)につながっているそうです。
親子で潮干狩りを楽しんだ子供達は多分グレないと思います。潮干狩りは最高のコミュニケーションで楽しくて美味しい生涯続く想い出になると思います。