縦に見るとこんな感じでしょうか。
もっと潮が引いてしまっても瀬の部分は下の図の様にある程度は判ります。
沖合いまで瀬は続いている訳です。
しかし砂地だけですと見つけるのはとても難しい。
そしてアサリは盛り上がった瀬と少しえぐれた場所との傾斜に
集まっています。
空いているからとえぐれた平らな場所で掘っている人は
アサリは取れません。
つまり平らな場所にはあまり生息せず、
傾斜地に多く集まっている訳です。
○がアサリのいる場所で×があまり生息していない場所。
と言う訳ですから
アサリを沢山取りたい人は干潮の1時間半前には海岸に来て
瀬が顔を出すと同時に瀬の両側を掘り始めます。
潮が引くにしたがってだんだん沖に掘り進みます。
水際を掘り進む事によって結果的に瀬にそって沖に出て行く事に
成る訳です。
潮が引いた砂地は殆ど平らに見えて瀬を見つけるのは中々大変です。
ですから潮が引いて行く時にアサリを掘るのが大漁のコツです。
海岸線と平行に瀬が出来ている場合
海岸によって海岸線と平行に瀬が出来ている場合もあります。常に波が打ち寄せる海岸ではこのケースの方が多いようです。
図は横から見た所ですが波の作用で波の間隔で少し膨らんだ部分が海底に出来ます。
ここは、プランクトンが水の流れで集まりやすい所であり
それを狙って魚も寄ってきます。
通常アサリも黄色の丸を書いた部分に集まるとされています。
海岸の波の様子で違うようですが膨らんだ瀬の部分には
プランクトンや有機物が集まりやすくそのためアサリも集まっているとされています。
動けない筈のアサリが何故集まるのか謎ですが、
幾つかの理由が推定できます。
1)幼生時代にプランクトンとして浮遊した後、着低する時に
瀬に付きそのまま一緒に砂の動きと共に居着いた。
2)有機物を求めて自分で移動した。
斧足を使ってアサリも若干は動けます。
3)砂の上に出た時に波と一緒に転がって
結果的に瀬に引っかかり住み着いた。
多分この3つが複合した物と思いますが
むしろ餌を求める本能で様々な方法で
瀬に集まるのかも知れません。
本当の所はアサリに聞いてみないと・・・・
沖合いに小さな島が出来ている場合も同様で
島が出来る潮の流れが出来ているわけですから
島のどちら側かにアサリがきっと集中している筈です。
アサリがいる側には、きっとアサリが吸水管を出していた穴が
沢山空いている筈です。
入水管(左)と出水管(右)
砂浜では二本の水管が並んで穴を開けています。両方とも同じ大きさに穴を広げて呼吸している事が多く、いっぱいに管を広げているとすぐに見つかります。驚かすとすぐに引っ込んでしまい、砂に隠れます。泥の多い場所では小さな2つの穴が並んで形が残りますが、綺麗な砂地や波の強い場合はすぐにわからなくなります。
海の公園でのカガミガイ超人の収穫です。
潮干狩りに超最適の日は年に数日しかないので
海の公園では沖に出るほど大きい貝が残っている可能性があります。
毎年、ゴールデンウィークのフィーバーの後は、
アサリが取り尽くされて思うようにアサリが獲れません。
でも翌年には又、小さな貝が育って私達を楽しませてくれます。
ご注意
来年の楽しい潮干狩りのために
小さなアサリまで取り過ぎない様にお願いします。
海の公園では取ってしまえばアサリは無くなってしまいます。
誰も補充はしていません。
アオサ周り
そしてこの海の公園の特徴としてアオサという緑の海草が浅い所に密生しており
潮時で沖合いに出れない時はアオサの根周りを狙うと
アサリに出会う可能性があります。
このアオサは緑の色でちょっと美味しそうです。
そこで試食してみました。
我が家の金網の上に洗われて乗ったアオサ。色は美味しそうなのですが、非常にもろいので洗うに洗われずどうしたものか?
まず、茹でて林檎酢をかけてみました。酢の物風にでもなればと思ったのですが、何しろアオサに味が無く磯臭さも酢で消えて、「何だこりゃ」状態です。
お味噌汁にも入れてみましたがマズイ!もう一杯!
てんぷらにもしてみました。コロモに卵を入れすぎてコロモが膨らみ、コロモの味しかしない。アオサは何処?
薄すぎるので、相当まとめててんぷらにしたらいくらか良いかも知れません。
アオサには大問題があります。
それは砂の問題で、薄くて洗うわけにもいかず
アサリのように自分で出す訳でもなく
最後まで小さな砂が残りジャリジャリします。
浅い所に居るだけにどうしようも無いのでしょうか。
アオサの密集度は年によって増減します。
2001年度は非常に少ないです。
この私のアオサは美味しくないとのレポートに
アオサは美味しいよ~
との報告を江戸っ子様より頂きました。おまけに現物をも送っていただきました。
どれどれ。何、高島屋?
高島屋で売ってるんですねえ。
長崎県の壱岐で採れたものだそうです。
そして、袋に書いてある通りお味噌汁に入れてみました。
あれっ。これ海の公園のアオサと全然違うぞ。
袋を空けたとたんに青海苔の香り。
こ、こ、これは。ひょっとすると。
食べてみると・・・・
な、何だこの味は。海の香り一杯でとても美味い。
アオサといっても色々在るらしいのを発見。
そこで、我が家の図鑑を見てみました。
ボタンアオサ、アナアオサ、アオノリ、ヒトエグサ。
皆、アオサ科です。
横浜海の公園に汚く生えているのは
アナアオサだそうです。
壱岐のアオサは形状からすると岩に生えているような感じで
非常に短い物と思われます。
お味噌汁に入れると昆布のそぼろの様に広がって
とても美味しい。
アオサの名誉のために言っておきます。
壱岐のアオサはとても美味しいです。
海の公園のアオサはまったく別物です。
非常にまずいです。
もっとも、現物を見た人は食べたいとは思わないでしょうから
心配はしていませんが。
熱海のお土産店でアオサノリ発見。小さな袋で600円の値札。
ちょっと高いではありませんか。
買いたいと言ったのだが超人妻の「バカ言ってんじゃない」の一言で却下。
一応手にとって見るとヒトエグサ(一重草)と書いてある。
ヒトエグサはアオサ科だが、最大でも10㎝程しかなく
一袋分集めるのは大変なのかもしれない。
傾斜地にアサリが集まっているというのは、
千葉金田海岸のきんのりさんに教えて頂きました。
海の公園は人工海岸ですので金田海岸とはかなり形態は違うようですが
色々参考になりました。