アサリの目を探せ


アサリの目とは

潮干狩りでアサリを探すときによく 「アサリの目を探せ」 と言われます。
この場合の目とは我々の物体を見る目ではなく、アサリの水管の事であることは、潮干狩りをやった事がある方なら御存知かと思います。

アサリは海中で入水管と出水管の2本を砂の上に出して、海水を循環させエサをこしとって栄養にしています。
でも最盛期の休日しか潮干狩りに出かけられない人にとっては人の足跡ばかりで、アサリの目なんてどこにあるのやらかも知れません。バタバタやったり砂が海中を舞ったりすると、アサリはすぐに目を引っ込めてしまいます。

目が見つかればその下にはアサリが100%いるわけですから、目がどんなものかを知っておくだけでも潮干狩りの助けになるかもしれません。
というわけで、アサリの目の写真を掲載いたします。いつも食べているアサリですが、いざ水管の写真となるとあまり公開されていないみたいです。


これが海中でアサリが水管を出しているところです。大きいほうが入水管で小さいほうが出水管です。水管の股を広げて穴の間隔があるアサリと2つの水管がくっついているアサリなど、アサリにもそれぞれ個性があります。でも必ず水管は2本がセットで一つのアサリ。


拡大するとこんな感じです。入水管の方には触手が沢山付いていて吸うものを選り分けているみたいです。右下の水管はアサリではなくシオフキです。アサリの水管は管の内側が白いのですが、シオフキの水管の内側は薄いピンク色をしています。太陽の光が穴に入ると違いが良く判るんですが。
中央の水管もたぶんシオフキです。ピンク色の穴の集団を見つけたら、そこを掘ってもシオフキばかりというわけです。

アサリの水管が密集しているアサリの道に沿って水中撮影しています。水管がある所と無い場所がはっきりしていますので掘る場合はアサリが密集している場所を見つけるようにします。波の影がうるさくて見難いです。


アサリの水管は入水管と出水管をY字に大きく開くのがアサリ的には正しいようですね。その方が美味しい海水を循環出来ますから。


干上がった時


海水が干上がった後に砂浜に出来るアサリの目の跡です。水が無くなればアサリも水管を引っ込めますから、水管の穴が残ります。波があったり風が強かったりすると、穴も消えてしまいますし、人出が多いと特にアサリは早めに引っ込めてしまいます。2つが綺麗に残っているもの。合体して楕円形のもの。片目のもの。全体が陥没して凹んだ状態のものなど色々です。

こんなに小さい


ともかくアサリの目はゲージを並べると一目瞭然。4~5mmほどしかありません。穴の間隔は1~2mmです。
というわけで潮干狩りに行く際は日ごろから中国式視力回復マッサージなどで目を鍛えて視力回復につとめてください。