昔は良く川崎からフェリーで通ったのですが、現在ではアクアラインが出来たので、しばらくご無沙汰をしていました。
アクアラインが出来る前は川崎からのフェリーはこの木更津大橋の下をくぐって木更津港に入港していました。
橋を渡れば、そこは潮干狩り場ですので、交通の便としては最高の場所でした。
この大橋は歩道橋ですので車は入れません。
つまり、駐車場は手前にあり、潮干狩り場は橋を渡った先の中の島にあります。
沢山アサリを獲る人は心得ていて、アサリを運ぶキャリーを用意されています。
砂浜の際まで、車が入れないというのが、今の潮干狩り観光客にはネックとなっているようです。
そのせいでもないでしょうが、ここは本当にアサリの目(アサリが水管2本を出していた穴)が見つけやすいんです。
2本がはっきり見えるものと、崩れているものがあります。
天気が良ければ富士山だって潮干狩り場の先に望めます。
潮干狩りの時は、「富士よりアサリ」 なんですが、大橋の上からの眺めも素晴らしいものです。
ものすごく宣伝っぽいでしょう。でも、漁協からはジュース一杯、もらってはいませんので誤解の無いよう。笑。
アサリの目の観察
これはアサリがまさに呼吸中の穴です。触手が見えている大きい方の穴が入水管。
下の小さいほうが出水管の穴です。
水管を閉じかかっているので、大きさがはっきり区別しづらいですネ。
もう少しアサリの目に寄ってみます。すると穴の内面がツルッとしていて、アサリの水管の内部が見えます。相当視力が良い必要がありますが、アサリの水管は半透明で砂の壁面の様子が透けて見えます。
この様な、活動中の水管を見つけるのは、結構大変なのですが見つけたときには松葉によるアサリ釣りを楽しめます。
ちなみにシオフキの水管の壁面は、赤みがかっていて透明ではありません。白いものもありますが、やはり穴の壁面が透ける事は、まずありません。
突然ですが沢山のアラムシロガイにとりつかれているアサリを発見しました。寄ってたかってすごいです。
木更津のアラムシロガイが特に激しい訳ではありませんが、アサリが可愛そう。
よってたかって?どこかで見たような?
国会だったかな?議長席に・・・
松葉によるアサリ釣り実践編
いよいよ、アサリ釣りの様子を定点撮影いたします。
というか、一人ぼっちなので三脚を使用しているわけです。
アサリの目を発見。ここで、活動中の目かどうかを見極めます。
太陽を背にした位置で穴の壁面がツルッとしていたら活動中。
触手が出ていたら完璧です。
活動していない(水管を引っ込めて穴だけが残っている状態)の穴ではアサリは釣れませんので、別の穴を探してください。
2つの穴の間をめがけて松葉を差し込みます。
差し込むまでは、バタバタ音や振動を与えると水管を引っ込めてしまいますので静かに行動します。
イメージとしては、入水管と出水管の分かれ目の二股の部分に(人間だったら・・・・イタタ)松葉を刺して、そのままアサリが松葉ごと水管を殻にしまうイメージです。
松葉の先をめくらめっぽう差し込むのではなく、アサリの二股の部分をガイドにして、先端を殻の中に滑りこませる訳です。
当然ながら、水管の先よりも前に松葉は殻の中にすい込まれる訳で、これでちょっと引っ張ってみて手ごたえがあれば、アサリは松葉をしっかりくわえこんでいます。
これが、シオフキの場合は殻の閉まり方が甘いため、押したり引いたりしながら引っ張って吊り上げます。アサリより10倍は難しいです。シオフキを獲って嬉しいのは、まあこのときだけですよ。
松葉を噛んだアサリは絶対離しませんので、安心して持ち上げてください。
よいしょ、よいしょ。
すっかり、姿を現したアサリ。でも、アサリの小ささに驚かれるかもしれません。
実は、水たまりでのん気に呼吸しているアサリは、殆どが小型のアサリ達で、警戒心の強い(かどうかは判りませんが)大型のアサリは潮が満ちてくるまでは、じっと我慢して砂の中に潜んでいます。
定点撮影A
目を発見
↓
松葉を刺す用意
↓
えいっ
↓
引き上げ
↓
おめでとうございます
定点撮影B
目を発見
↓
松葉を刺す用意
↓
えいっ
↓
引き上げ
↓
Aより立派でございます
というわけで、松葉を使ったアサリ釣りの様子はお分かり頂けたかと思います。
松葉を何処で入手するかですが、エーーと、まさか中の島の松が丸裸になる事も無いでしょうから言いますね。中の島に生えています。枯葉も沢山落ちているので、それでも良いですが、枯葉は硬そうでアサリが可愛そうな気がして、緑の葉を選んでしまうんです。公園の木ですので基本的には傷つけてはいけないはずです。やはり緑っぽい枯葉を捜すのが良いのでしょうか?だんだん苦しくなってきたので、これ以上追求しないでね。