アサリの一生


私達は潮干狩りをしている時、アサリが大きい小さいなどと言う事はあってもアサリがどのように生まれ寿命はどのくらいあるのか?
などとは考えたりもしません。
でもチョット興味があったので調べてみました。

まず、アサリには雄と雌があると言う事です。
見ただけでは解りません。
ちなみに貝の仲間のカタツムリやアメフラシ、キクノハナガイ等は雄雌同体です。

産卵

北海道以南ではアサリの産卵期は春と秋、年2回だそうです。
雄のアサリは精子を雌は卵子を同時に海中に放出します。
何故同時に放出出来るのかは、潮時か時間かよく解っていないみたいです。
一度に一つのアサリが産む卵の量は、うーん、何処にも書いていない。
ムラサキイガイは500万個~1200万個。
ホタテガイは1億個~1億7000万個。
とあるので、この量だとアサリもメチャメチャ沢山産むと言う事でしょう。
誰も正確に数えられない程の数です。


トロコフォラ幼生時代

受精した卵は10時間前後でトロコフォラ幼生になります。
トロコフォラ幼生は団扇とかおたまじゃくしに似た形でこの時期は10数時間しかありません。

ベリジャー(ヴェリジャー)幼生時代前期 [D型幼生]

受精から一昼夜後にはトロコフォラ幼生を経てアサリはペリジャー幼生になります。
ペリジャー幼生前期はDの形に似ているためD型幼生とも呼ばれます。
ペリジャー幼生前期、後期で2,3週間海中を浮遊します。
この時に小魚など色々な生物の餌となって数は激減します。

ベリジャー(ヴェリジャー)幼生時代後期
[殻頂期幼生(Umbo-larva)]

殻頂期幼生期には,
眼点(目のようなもので光を感ずる器官と言われています.)や足が発達してきて,この時期を越えると貝は着底変態し親と一緒の生活を 行うようになります。

着底生活

殻が1/5mm位になると浮遊生活から砂の上での生活になります。
その頃は砂に潜る事は出来ず、足糸と呼ばれる分泌物で砂に付着しています。


砂中生活

殻長が1cm程になると足と呼ばれる筋肉質のベロが出来砂の中に自由に潜る事が出来る様になります。
潜り方は足を砂の下に伸ばし伸ばした先端を膨らませそこで、足を縮めると本体が下に潜るという運動を繰り返す事によって砂に潜っていきます。

寿命

アサリは潮干狩りですぐに獲られてしまうのであまり生きられないように思いますが、自然にまかせておくと7,8年の寿命があるそうです。
相当大きくなると思われます。

普通の砂浜では獲られてしまいますが岩と岩に挟まれた場所や岩場と砂が混在しているような漁をしにくい場所では大きなアサリが生きているかも知れません。
テレビでそんな場所で大きな貝を獲っているのを見ました。
参考文献
基礎水産動物学 岩井保・林勇夫著(恒星社厚生閣1990)
貝のミラクル 奥谷喬司著(東海大学出版会1997)
貝のパラダイス 岩崎敬ニ著(東海大学出版会1999)
掲載引用につきまして許可を頂いております。