木更津にカイヤドリウミグモ出現!
2007年に木更津の牛込潮干狩り場でカイヤドリウミグモが出現した事実は牛込潮干狩り場のホームページにも告知されていますし、テレビや新聞等でも報道されましたので、ご存知の方も多いと思います。
カイヤドリウミグモという名前の通りアサリなど二枚貝の中に寄生するらしいのですが、名前がウミグモですから8本足の蜘蛛を想像します。名前が良くないですね。
エビとかカニもジーッと見ると昆虫っぽくて気持ちが良いわけでもないんですが、おなじみさんですので美味しく食べてしまいます。
私、今年木更津には4回程行ったのですが、カイヤドリウミグモが入ったアサリは見つからなかったです。同じ木更津でも牛込だけで見つかったみたいですが、隣の金田も一応アサリの出荷を見送っているそうです。
アサリを巡っては、数年前からの宮城でのサキグロタマツメタによる食害での潮干狩り中止や瀬戸内のナルトビエイによるアサリ大食い事件、大阪での貝毒、カイマキマンによる乱獲と悪い話題だけは豊富で困ってしまうのですが、そして今回のカイヤドリウミグモ発生です。
牛込の漁師さんたちは、寄生されたアサリやウミグモ自体も食べてみたそうですが、結果翌日お腹が痛くなった人は居ないそうです。検査しても人体に毒性はないそうですが、あれを食べることを前提に潮干狩りをする人はいません。
今回の騒動の犯人であるカイヤドリウミグモですが、私は見たことがないので写真も載せられません。でも、栄養は少しはありそうです。私はカクレカニなどと一緒に食べても平気です。私が平気だから、皆さんも食べろとは言いませんがウミグモの佃煮とかアリです。
専門家の間でもこの生物の正確な生態は解っていないらしく、九州の方には生息するので、撒くアサリと一緒に来たのではという推測がされているようです。
さて、この生物駆除への解決方法ですが砂浜を混ぜ返すと結構死滅するようです。畑を耕すようなものでしょうか。
砂を掘り返すと様々な干潟の生物の生育には良くないという学説もありますが、現代のように河川や陸地からの新しい砂の流入が期待できない時代には、潮干狩り客の干潟をかき混ぜる行為が、結構干潟の活性化に役立っているのではと思っています。
何だか我田引水的発想ですが、このあたりが解決のヒントになれば良いと思います。
早く、牛込潮干狩り場で楽しく潮干狩りがしたいですヨ。狙いたい気になる場所もあるし。あそこは潮干狩りをした後、美味しい貝料理を食べるのも楽しみなのです。潮干狩り場が左右2箇所に分かれているので最低2回は行かないと牛込を征服した事にはなりません。まあ、征服は無理かな?
東京湾では、近年サキグロタマツメタの影響もさほどではなく、ナルトビエイの影響も無く、貝毒も発生していませんので、アサリ資源の減少こそありますが潮干狩りは順調に推移してきました。ですので突然の今回の事件は私にもショックでした。
自然頼みなのが辛いところですが、こうなると成田山にでもお参りでしょうか。逆境に負けず「牛込ガンバレ」 と丑年の私が思っております。