三番瀬が27cm沈下 干潟半減


●三番瀬の干潟が沈下

2012年6月14日の読売新聞に三番瀬の沈下の記事が出ました。
東日本大震災以前の調査が2009年2月なので、震災後の2012年2月の調査との間には3年の間が開いています。
千葉県の浦安から船橋に広がる浅瀬「三番瀬」の干潟の面積が3年間で54%減少したという千葉県の調査結果についてです。
震災前には三番瀬の干潟(春の干潮時に露出する場所)は約269ヘクタールであったのが、12年2月の調査では約123ヘクタールに減少していたという。
これは実際には3年間かけて少しずつ減少したのものではなく、大震災による地殻変動によるものと考えられている。三番瀬全体で平均27cmの地盤沈下があったと考えられるらしい。

でもこれは三番瀬だけの問題ではなく、横浜側の海の公園も随分地盤沈下しました。
春の大潮の一番潮が引く日には、海の公園の干潟は130m沖まで干上がってアサリを掘る人で一杯になったものですが、現在は殆ど干潟が顔を出しません。アサリは沢山いるんですが海水があるので、干上がったという印象はありません。数字では三番瀬以上に沈下した感覚です。
子供達には掘りにくい海になりました。

三番瀬の方は一応天然の海ですが、海の公園の方は人工海浜ですので、ゆり戻しの隆起などまず考えられません。河川からの土砂の流入もないので、人工的に砂を入れなければ、かつての砂浜にはならないでしょう。


2012年6月18日海の公園の隣、野島公園に行ってみました。
最盛期に比べると人出は少ないですが、数えるのは面倒かなという位の人出です。

こちらは木更津の小櫃川河口とともに東京湾に残る最後の天然海岸なので震災による地盤沈下が気になるところです。
やはり若干沈下したのかな位の印象はありますが、全体の地形に変化は無いし、海の公園ほどの目立った変化も無いようです。
埋立地が大きな被害を受けたことを考えると、天然海岸と人工海浜の違いが出てしまったのかも知れません。

肝心のアサリの状態ですが、ともかく全体に小ぶりの一言です。大きいアサリは捕りつくされたのでしょうか?