さてサルボウガイの獲り方ですが、アサリと同じです。ただし、形が膨らんで丸いのでアサリより砂に潜るのが下手です。
そんなサルボウガイなので砂の上をウロウロしているうちに、イソギンチャクやフジツボにとりつかれてしまうわけです。
ですから、結構砂の上に顔を出していたりします。こんな水中の殻があるような場所を見つけたら、忍者クマデですくってみます。すると中にサルボウガイが混ざっていることが良くあります。
サルボウガイは偏在しているので、居ないところにはまったくいません。
その代わりにポイントを見つけたらアッという間に網が一杯になります。
この日の様に人が少ないと水の底が見えますが、人が増えた時や水が濁って底が見えないときは、足で砂を探ってみるとサルボウガイが判ります。足で転がしてみると、サルボウガイは丸いのですぐに判ります。そこでクマデですくえば丸いサルボウガイは忍者クマデに簡単に引っかかります。
本日の収穫は計ってはいませんが、4Kgは軽く超えています。1時間弱の収穫でアッというまにこんな状態になりました。
干潮の1時間半前に浜に着いたのですが、結局干潮の30分前に潮干狩りは終了してしまいました。
明日からはだんだん潮が悪くなるので、ゴールデンウィークの潮干狩りが出来る最初の方(潮時から見て5月4日位)までは貝は残っているのではないでしょうか。
どっと、大勢で入ったら一日で無くなるかも知れませんが。
アサリと違って大きく丸いので、クマデから取りこぼされる可能性が少ないです。
●砂抜き
さて砂抜きをするために、あまりに汚いサルボウガイの殻を歯ブラシで綺麗に掃除しました。潮干狩りよりこちらの方がはるかに時間もかかり疲れました。アサリの様に長い足を出すわけではなく殻を開いて砂を出しています。結構活発に砂を出します。
アカガイの仲間ですので体も赤く、切れたりするとヘモグロビンの赤い血が出ます。
4時間ほど海水に漬けておくとサルボウガイは結構汚いものを沢山吐き出しました。赤い体液もドロリと混じって結構えぐいです。
●料理
生を刺身で食べる勇気がわかず、とりあえず酒蒸しにして身だけを取り出しました。深い入れ物なので実際は写真よりはボリュームがあります。一つ一つの身は大きく食べてみると、缶詰のアカガイの香りです。
この状態は味が付いていないので、ワサビでもショウガでも山椒でもご自由にこのまま食べられます。
そして結局、酒、醤油、ミリンで煮て半分を佃煮にしました。残りはオリーブ油でニンニクとタマネギとサルボウガイを炒めて、塩コショウというスペイン、ポルトガル風のはずが、見かけは野菜炒めの様になりました。
味としてはこちらの方が好みですし食べやすいです。