本物のツールキットが欲しい
そしてブロンプトンのツールキットがタイヤレバーの弱かった樹脂部分を金属に変更して販売を再開した。今回は販売数も多くなって、それなりに欲しい人には行き渡ったようだ。
私も欲しかったし確かにメインフレームに収納出来ることは魅力でもあるので、どんなものかと買い求めたのだった。
ブロンプトンのフレーム内に収納した様子。ツールキットの先端には磁石が付いていて差し込んでいくとカチッと奥のヘッドチューブと結合する。ツールキットの先端がヘッドチューブの丸い形状にピッタリ結合するため、この角度以外では出っ張ってしまい、ちゃんと収納できない。
ブロンプトンを展開した際には右の雌ネジの部分が柔らかく出来ている黒いゴムの中央部分を押さえてツール・キットを固定するため、走行中にガタガタ動いたりする事はない。
台湾製ブロンプトンの場合はメインフレームのヒンジから前部分が短いためこれ以上は入らない。英国製でも旧型のフレームは奥行きが浅いためツールキットは入りきらない。
ツールキットの内部はこのように外でパンク時に最小限必要な専用工具が綺麗にまとめて収納されている。
箱の裏にはツールキットの内容物の名称と絵が。
絵と同じように並べて見る。
上段はタイヤ・レバー(2本がくっついている)で8mmと10mmのスパナが付属、タイヤ・バッチ(赤)、紙やすり、中段はビット8種が4本の両側に付いている。左からプラス・マイナス、2.5mm・5mm、3mm・4mm、2mm・6mm、ケースの下はラチェット・レンチ付き15mmのメガネ・スパナ。
キット内に収納できるバッチは一個だけだが、バッチは同じものが他に6個付属している。
箱の裏面には余計な解説は無く、全世界で理解出来るように絵だけで説明してある。
15mmのメガネ・スパナとラチェット・レンチの方は上に持ち上げると簡単に外れて問題なかった。
下の絵のタイヤ・レバーは結構外すのがきつい難物で、絵を見ると1の爪を左に押してレバーを持ち上げ引き抜くように書いてある。
実際には右にレバーを押し込むとテンションはあるが引っ込むので同時にレバーの向こう側に指を差し込める隙間が作ってあるので、指を引っ掛けて持ち上げる方が上手くいく。押し込むのと爪を広げるのを同時に出来ればもう少し簡単に外せそうだが、ともかくコツが必要だ。逆にはめる場合は100倍簡単にカチッ。
ラチェット・レンチ付き15mmのメガネ・スパナと8種類のビット。スパナの柄に付いた黒いものは収納の際に外側のケースとスパナの金属部分が干渉しないために付けられた保護ゴム。こういう細かい部分は日本人が得意なはずなのにブロンプトンに関しては脱帽あるのみ。
タイヤ・レバーは2つのレバーが磁石でくっついている。磁石はS極とN極になっていて、この形以外では2つのレバーは合しない。裏同士でも結合しないように上手く出来ている。
2つのタイヤ・レバーを切り離したところ。上のレバーの穴は8mmと10mmのスパナになる。下のレバーの穴は8mmのメガネレンチ。黒い丸が磁石部分。上のレンチの下側にも相手の磁石が付属している。丸い出っ張りはレバー同士が結合したときに上の穴にはまりピッタリ固定するためのもの。
このタイヤ・レバーを使ったタイヤの外し方が絵だけで解説してあるが、普通と少し変わっているので解説してみると。
1)はまず2本がくっついたままのタイヤ・レバーをタイヤとリムの間に差し込みグイっとタイヤを持ち上げレバーのフックをリムに引っ掛ける。
2)はちょっと誤解されそうな絵だが上側のレバーを持ち上げてレバー同士を切り離すだけ。レバーをクロスさせる新技でもあるのかと誤解されそうな絵。
3)切り離した方のレバーを少しずつ右に移動させてタイヤをリムから外す。フックをかけたほうのタイヤ・レバーは左右に動かさないようにという注意の絵が最後についている。
次はチューブのパンク部分をサンド・ペーパーで軽く磨いてからバッチを当てる。ゴム糊は不要で30秒間指で圧着するだけ。
付属のバッチは通常のママチャリに使うバッチよりはるかに薄く糊も使わないのでチューブの形状には影響が少なそう。
それよりもゴム糊無しで本当に大丈夫なのかと心配にもなる。すべては実際にパンクしてからの結果となりそうだ。