
生地が左右にだらしなくブラブラしないために内部にゴムを入れて引っ張るようにしてある。
上部には手を入れて太いメインフレームをつかんで運べるように穴が開けてある。

ブロンプトンは乗っているときは良いが、たたんだ時にどうやって運ぶかが問題になる。
ブロンプトンにはリア・キャリアを取り付けて転がせるので、バッグに入れて肩に担いだのではリア・キャリアが使えない。
といってカバーをかぶせてしまうと、かつぐ事が出来なくなって、手で持って歩くにはブロンプトンはあまりに重い。
何とか両立出来ないものかと考えたのが下のアタッチメント。

この写真では何の事か判らないと思うので、少し説明していこう。

このアタッチメントを装着する場合サドルを少し右に向ける必要がある。これは引っ張る際にサドルの重心が片側に少し寄っているので、引っ張ったり方向を変えるために持ち上げたりするのをしやすくするためである。重心があまり片寄っていると片側に倒れやすくて引っ張りづらい。

サドルの形状に合わせてちょうど先端部が隠れるような筒を作り、一番先端の部分に担ぐための肩紐を取り付ける。その隣にキャリアで引っ張るための短い手持ち部分を付ける。最後にアタッチメントをサドルに固定するためのマジックテープ付きの平紐を装着する。
作成する際は筒を縫い合わせるのは最後にしないと紐部分が取り付けられなくなる。最後は生地に少し余裕を持って縫っておくとサドルを付け替えた場合に対処できる。

アタッチメント固定用の紐はサドルの後部をくるっと廻してマジックテープで止める。

そしてマジックテープでしっかり止める。マジックテープにはたいした力はかからない。

リア・キャリアで転がす場合は短い紐で引っ張って移動する。方向も少し持ち上げれば変えられるし紐を持っていれば倒れる事も無い。紐が長すぎるとコントロールしにくいし、短すぎると腰が痛くなる。実際に使ってみて長さを調整する必要がある。

肩に担ぐ場合はサドル先端の長い方の肩紐を使う。担ぐ際はくるくる回転しやすいので、同時にサドル部分も手で持つと持ちやすい。

手で持つ場合はサドルの先端部を持つと簡単に運べる。新しいサドルだともっと持ちやすくなっている。少し重心がずれるが簡単にもてる。

手を上部の穴から差し込んで太いフレームを持つと重心が中心に来て持ちやすい。ただフレームが太いので手の小さい人は持ちにくいかもしれない。
アタッチメントの使い方と持ち運びの様子。
アタッチメントは作るのにミシンが使えれば特に難しい事も無いので挑戦されてはいかが。労力の割りに大変な恩恵があるように私は思う。

そして肩紐を電車の手すりに廻してサドルに引っ掛けておくと倒れる心配も無く安心して眠る事さえ出来るのだ。