ブロンプトン小さな仕掛け
ブロンプトンには小さなアイディアが詰まっているので、よく見ていくと見逃せない。
ブロンプトンにはキャリア・ブロックと呼ばれる不思議な突起が前面についている。現在はオプションのようだ。
これは専用のキャリア・フレームと呼ばれる荷物掲載用の装置かキャリア・フレームつきのバッグなどを装着するもので、売りはハンドルを廻してもバッグは回転しないというもの。たとえばキャリア・ブロックに装着したカメラで動画を撮影すれば左右に揺れない流れるような走る動画も撮れるわけだ。
台湾製のブロンプトンはママチャリと同じ英式バルブを採用。本家イギリスのブロンプトンは米式バルブなのでそこは不思議な所。まあ、空気入れがママチャリと共有できるし便利といえば便利かも。
リア三角フレームがメインフレームとぶつかるところにはゴムが付いている。これがクッションの役割も果たし乗り心地とともに自転車の寿命にも貢献している。
リア三角フレームは組み立ててもブラブラした状態なので、本体を持ち上げると垂れ下がってしまう。そこで、リア三角フレームが落ちないように金属のストッパーが台湾製には付いている。
後から取り付け感丸出しの単純な金属製のストッパーだが以外に便利。
上から押さえつけて完了。カチッとリア三角フレームの上部に引っかかれば持ち上げても形が崩れなくなる。
折りたたむときはストッパーの先を指で引っ掛けて上げれば簡単に外れる。内蔵式のブロンプトン純正のストッパーが本家イギリスのブロンプトンより発売されている。いかにも洗練されていて、こんな上から金具で引っ掛けるような何ちゃってロック方式を売り出すのは本家のプライドが許さなかったのだろう。ただし短期間だけ本家でもこの方式が使われていた時期があったらしい。
イギリス製には無いスタンドが台湾製には普通に付属している。これまでの習慣からこれは素直にありがたい。
折り畳んだときのスタンドの突起が気になる。何とかもう一息向こう側に曲がってくれないものか。いつの日か曲げてやろう。
その後、風の強い日にバタンと私のブロンプトンは倒れ、その際に過酷な扱いを受けていたアルミのキックスタンドが二つに割れてしまった。アルミのもろさは見事なばかりで何の粘りも無く一発で二つに分断された。アルミのもろさはやはり怖いもので、壊れるときは粘らず一発で折れるので、ブロンプトンのフレームはクロモリで正解なのではと改めて思った。
スタンドが無くても三角フレームを折り曲げれば立てておけるので、スタンド無しでもいいかなと思い、さてどの位軽量化したのだろうと計ってみると、ありゃりゃ?わずかに125g程だった。これならキックスタンドがある方が便利で良いのではと思えた。ブロンプトンの軽量化は確かに人々の夢なのだが、筋肉を鍛えて12Kg位平気な男になった方が早いのかもしれない。