究極の折りたたみ方法


Brompton ブロンプトン
ブロンプトンは4段階の動作で折りたたむと、変な出っ張りも無い小さな綺麗な箱状になる。こんな自転車は他にはないので圧倒的な人気があるのも無理の無いところ。

Brompton ブロンプトン
まず、後輪部分のリア三角フレームを太いメインフレームの下に折り曲げる。この段階でリア・キャリアで自立している。スタンドが付いていない場合には休憩時、この状態で立たせる事になる。

Brompton ブロンプトン
前輪を折り曲げて前輪に付いているLカギを本体に引っ掛ける。正確にはリア三角フレームの方に本体の方を引っ掛けている。これで、一応固定されるのだが、この状態では、まだ本体を持ち上げるとバラけてしまう。

Brompton ブロンプトン
サドルを下げると初めて全体がピタッと固定されてバラけなくなる。

Brompton ブロンプトン
右ペダルを折りたたんだ前輪にピタリとくっつける。ここで、右ペダルが何故折りたたみで無いのかが良く判る。現在は右ペダルは左ペダルにデザインを合わせたアルミ製になっているが、その形状から移動時に何かにぶつけた場合のタイヤへの負荷を考えるとプラスチック製でもかまわないのではと思う。


Brompton ブロンプトン
最後にハンドルを折り曲げれば完成。この状態で二つのタイヤは地面から浮いた状態で引力の負担はない。天井から吊るしておく必要も無く、このままの状態で保管してもタイヤの変形などは無いわけである。


折り畳みと組み立ての動画。全46秒の動画の中で、普段通りの速度で折り畳みと組み立てを行っている。達人だと10秒程度で出来る人もいるのではと思うくらい簡単。


Brompton ブロンプトン
上から見てもこの通り、スキ無く綺麗にまとまる。

Brompton ブロンプトン
前から見てもこの通り。神が降りてきたとも言われる究極の折り畳みがここにある。

プライドは無いのか

ブロンプトンの折り畳み方法は非常に完成度が高く、製品開発をすればするほどブロンプトンに似てくるらしい。いっその事、パクッてしまえという製品がいくつか存在する。

折り畳みの特許自体は切れているそうなので、法的には問題ないのかもしれないが、結局似た形にならざるを得ず、そのままパクるのは気が引けるのかもしれない。

Flamingo 台湾のメーカーによるアルミ製のブロもどき。ブロンプトンより折り畳みサイズが大きく、おまけに重い。

chedech 韓国のメーカーによるカーボン製のブロもどき。ブロンプトンよりも軽いが、折り畳みサイズは大きい。

Curl ダホン製のブロもどき。テスト車が毎年モデルチェンジをして、今年こそ出る出ると言われて何年目になるのか。ダホンが折り畳み方式で特許を取った、フレームがヘビの様に左右にうねった初期のカールから、毎年改良に改良を重ねて、2017年度、結局ブロンプトンの丸パクリ状態のものが35周年記念車完成車として堂々と出るらしい

MINT BD9 2022年5月より発売開始した日本製と思われるブロもどき。カタログによる折り畳みサイズが W69 × H61.5 × D36 とブロンプトンより一回り大きい。今のところ重量の記載がなく不明。情報では13kg位らしい。会社名がコスパイイ株式会社(?)なのと2022年6月現在、住所表記が見つからないのがどういうことなのか。いくら安くて9段変速でもデカくて重いもどきに興味はわかない。

本家は二足先に進んでいた

わが国では未発売だが、超軽量ブロンプトンがT-lineの名で世界各地で発売開始されている。メインフレームがチタンでフォークはカーボン、シートポストはカーボンの表面に薄いスチールを巻いたものなど、これまで各人が工夫してきた軽量化をすべて無力化してしまう程の徹底した軽量化。
強度的にも120Kgまでの荷重を保証しており、ブロンプトンへの信頼性は絶対なので、やはり信頼して乗れる安心感は怪しげな改造の比ではない。

変速無しで驚異の7.45Kg。4段変速でも7.95Kg。
円安だし、日本での販売価格は7,80万円かな。
実際に使うにはとてつもなく気を使いそう。
安全走行はともかくとして怖くて自転車置き場には置けそうもありません。隣のママチャリと接触したら間違いなく負けそうだし、盗難なんて考えたくもありません。多分コインロッカーに入れるかずっと持ち歩くか、結構お荷物になりそうな予感も。
他人事だったレクサスの盗難も何となく被害者の気持ちによりそえそうなT LINE新発売のニュースです。