意外に重かった
何だかどっしりした無骨なボトムブラケットで重いので図ってみると340gもあった。長さも121mmと聞いたことの無い長さでオスネジが両方に飛び出している。ママチャリでよく見かけたものに似ている。
LN-7922の113mmの方は重さが240gでちょうど100g軽い。動きがスムースになっておまけに100g軽量化とは何というありがたさ。
新しいボトムブラケットの取り付け
古いボトムブラケットが外れたので内部を綺麗に掃除したのち新しいBBを取り付ける。
カートリッジタイプのBBを取り付けるにはSHIMANO のBB取り付け工具 TL-UN74-S が必要。
まず左側のアダプターを取り付ける。最初は手で右にくるくる回せば入って行き最後の方だけTL-UN74-Sを使ってモンキーで締め付ける。
左側は最後まで締めずに少し残しておく。
右側は逆ネジ(左ネジ)なので軸を挿しこんで手で左に回して締めていく。しばらくすると指では回せないのでTL-UN74-Sとモンキーでしっかり締め付ける。
最後をTL-UN74-Sとモンキーで締め付ける。逆ネジ(左ネジ)
左側も最後にTL-UN74-Sとモンキーで締め付ける。普通の右ネジ。
左右ともゴムでシールドしているわけではなく、内部のベアリングがむき出しの状態なのでホコリは大丈夫なのだろうか。
折りたたみペダルの掃除
ついでに折りたたみペダルの掃除もするため外すことにする。ブロンプトンの折りたたみペダルを外すには24mmの巨大レンチが必要なのだが、そんな物は終われば邪魔な鉄の塊なのでモンキーで何とか出来ないかと回して見ることにした。
左ペダルは逆ネジ(左ネジ)なのでクランクを持ったままモンキーを少し右に回すと、簡単に緩んだ。
後はモンキーを立ててくるくる右に回せばあっという間にペダルを外すことに成功。
砂が沢山入り込んでいて掃除のしがいはあったのだが、ここでペダルはネジ部分が一体型になっていて外せない事を発見。人間が作ったものなので外す方法はあるのだろうが、無理やり外して壊しても困るのでそのまま再び装着する。
ちなみにイギリス製ブロンプトンの折りたたみペダルは巨大六角ボルトが陥没気味でモンキーでは回すことが出来なかった。
台湾ブロンプトンのペダルを取り付けて乗っているとペダルを1回転するごとに異音がする。結局モンキーで外すことは出来たのだが、しっかりと再度取り付ける事が出来なかったようだ。
結局、巨大六角ボルトを締め付けるためにT型スライドハンドルと24mmのソケットを買う事になった。
六角ボルトをしっかり締め付けるとすっかり異音はしなくなった。
そして左右を入れ替える
英国ブロンプトンにタンゲの110mmのBBを導入する際に左右を入れ替えたら非常に満足行く結果になったため、台湾ブロンプトンの方も113mmのBBの左右を入れ替えることにした。
というのは走行中は問題は無いのだが、折りたたんだ時に実はチェーンと後三角フレームのヒンジのネジがこすれていてチェーンを回すとガリガリと擦れる音がしていたのだ。
TANGE の LN-7922の113mmの左右のカップを取ってみると左右の出具合は目視ではほとんど同じ。一度装着した後に、この状態の様に左右のカップを外すのは力技が必要。左側の内部にオレンジ色の樹脂があるほうが固着して外しにくい。私はトンカチを使用したが、なるべくコンコン、コンコンと弱めに回数をかけて外した。軸からベアリングが外れた場合はやはりトンカチで叩きながら装着。その際ベアリングを痛めないように軸と同じ口径のアナに軸を差し込んで上から叩くとベアリングが痛みにくい。
ノギスで測ってみると右側はピッタリ25mm。
そして左側はピッタリ26mm。というわけで軸を左右ひっくり返せば1mmだけ右に寄る計算になる。1mmずれてくれれば現在の擦れは解消するはず。
これで完成なのだが、写真では違いが判らない。実際にペダルを回して見るとガリガリとチェーンが擦れている音は出なくなった。
我が家の狭い階段を自転車を持って登っている様子。私がブロンプトンを1mmでも小さく薄く折り畳みたい最大の理由がこれである。私にはブロンプトン以外の選択支はなかった。