カナダからの手紙


hummingbird-hostel 【前略 ハミングバードホステルより】 ハミングバードホステル(9)
by ユキ 11/01/00


みなさん、こんばんは(ラッシャー木村風)。えー、原稿を読んでくださっている方たちの中で、もしもぼくの顔がみてみたいという方がいましたら、山と渓谷社10月10日発行の雑誌「Outdoor」55ページに写真が載ってますから、チェックしてみてください。でもその写真、超短足のように写っててイヤなんだけどね。ちなみにそこに書かれている文章は、ぼくのオリジナルではなく、ぼくが答えたアンケートやその他の原稿から、編集の人が書いたものです。
◇◇◇


それはさておき、今日は朝からものすごいスト-ム(嵐)が吹き荒れて、ついに週に二度しかない郵便の日なのに、トッフィーノからの配達の飛行機が飛ばない、という事態が起こりました。いよいよ冬の到来といった感じです。 あ、ちなみにここフローレスアイランド・アホーザットの郵便は、火曜と木曜にトッフィーノ・エアの水上飛行機が配達してくる航空便です。届く手紙はすべてエアメール。国内便でもエアメール。嵐の日には届きません。…イナカでしょ?

それからこの嵐のさなか、向かいのインディアンビレッジで、スモークサーモン等の薫製小屋に侵入した、ブラックベアの親子が射殺されるという事件が発生しました。

事件といえば、原稿を書くためラップトップのコンピューターのふたを開けたとき、「バキッ」と音がして液晶と本体フレームがはがれちゃうは、さらに下側の大きく開いてしまったジョイントから何か部品が落っこってきちゃうは、という困った事件も起きました。びっくりしたよ。

「何だ? おまえいったい何を生んだんだ、貞子?」
と、「リング」の浅川記者ばりに狼狽してしまいました。コンピューターの名前も今や「貞子」です。うちの貞子が産み落とした恐怖は、小説なんかよりも、もちろんうんと現実的で恐ろしいです。

すなわち、
「うわあん、コンピューター壊れちゃった(涙)」
どうです? 恐ろしいでしょう?
これから原稿どうしようね? ま、ちょうどと言ったらなんなんですけど、もうすぐわがハミングバード・ホステルは、冬季休業に入ります。11月1日万聖節から春未明まで、今年は閉めちゃいます。

その間ぼくは何をやっているかというと、ぶっちゃけた話、日本で出稼ぎですな。だって、新しいコンピューター買わなくっちゃさ。それから免許の書き換えとかもあるし、日本に帰ります。

来年の春、I'll be back ですが、えー、カナダでこちらのWestcoast Backpackers News 9月号をご覧になった方はご存じだと思うのですが、実はホステルも含むここいら一帯が、売りに出されちゃってるんですよね。カナダドルで3.5ミリオン。

ウェブページのアドレス書いときますから、興味のある方はアクセスしてみてください。そいでついでに買っちゃってよ、ここ。でも、ホステルはつぶさないでおいてくれると、嬉しいんだけどなぁ。じゃ。

このレポートはHummingbird International Hostelのユキ様より頂いています。