カナダからの手紙
【前略 ハミングバードホステルより】
ハミングバードホステル(14)
by ユキ 05/23/01
★ さてさて、いよいよ労働ビザ取得のための面接が、東京は赤坂のカナダ大使館において始まりました。思いもよらず、いきなりカナダ人女性との離婚という痛い過去から話し始めることを余儀なくされた青年ですが、はたしてどうなることでしょう…
★
うん、もう、開き直ったよ。離婚話なんて、最も触れられたくないとこから突っ込まれちゃあ、「いい子でなんて、いられない」。
◇◇◇
しゃべったしゃべった。ホント、しゃべってしゃべってしゃべりまくったよ、約一時間半も!
もう最初から口の中は緊張でからからに乾いてたので、しゃべるたび自分でも不愉快なほどの吃音が出て、でもツバは出てこないからしょうがなくて、それでもひたすらしゃべりつづけた。
面接官も、まあ、よくぞ、我慢して聞いてくれたよ。一時間半も!だよ。それだけでもいい人だね。
僕はもう、途中から、これが今後の人生の流れにも主要な形で影響する超重大な面接だということも忘れて、ほとんど「面接官」というよりも、目の前にいる「その人」とのおしゃべりに夢中になっちゃった。
でも調子に乗って、かなり「やばい」こともだいぶ口走ったかな。「カナダには呆れましたよ。電話つながるのに四ヶ月も待たされましたよ。
NTTなら、どんなド田舎に住んでいたって、営業4日目には必ずくるでしょう?」とか、
「カナダに骨をうずめるつもりは…?」という質問に、「毛頭ありません!」とか、
「じゃあ、何のためにこの商売を?」には、「愉しみのためです。自分の愉しみ。それと、意地!」とか、
けっこう、言いたいこと言っちゃった。 思えば、こんな面接にはおそらく定番であろう「カナダはすばらしい国だ」とか「I
Love Canada」のたぐいのことは一言も言わなかった。
まあ、ホント、よくぞ一時間半も聞いてくれたと、今更になって感謝している。シアトルの、金だけ受け取ったら2分でハイ、サヨナラのあとだけに、なおさらありがたい。
そして「できるだけ早く結果を出します」という、面接官の言葉によって、この面接バトルは終了した。
「つかみはオッケー」という感じかな??…??
しかし、まだまだわからない。あたりまえには、ホステルのマネージャーなんて一般職は、外国人には取得絶対不可能なビザなのだ。さらに、アメリカで二度の却下という、でかいマイナス要因の記録が残っている。
どう転ぶ?明日は…、ど・おっち・だ!
このレポートは
Hummingbird International Hostelのユキ様より頂いています。