カナダからの手紙


hummingbird-hostel 【前略 ハミングバードホステルより】 ハミングバードホステル(5)
by ユキ 09/27/00


Hello みなさん。 えー、ところでこのHelloて言葉、かのトーマス・エジソンが創った言葉だったって知ってました? そうです、あの電球とかレコードとか発明した、「踊るポンポコリン」の歌詞の中でも“偉い人”と歌われているエジソンです。

やっぱすごいなー、エジソンは。だってさ、「えっと、じゃあこれからは、人に会ったときはハローて言うことにしようぜ」て奴が言ったら、それが世界中の大多数の社会で理解される挨拶の言葉になっちゃうんだもんね。
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「ピース」て言いながらVサインするの考えた人より断然すごいよねえ。ん?う~ん、やっぱ、どうかな?昭和一桁生まれのうちのオヤジに「ハロー」なんて言ったらぶっとばされちゃうけど、「ピース」& Vサインなら全然オッケーだったからなあ、子供の頃……。日本の庶民への浸透度で言ったらVサインのほうが優勢か?な~んちって、あはは、どーでもいいっすね、そんなこと。

ハローで思い出したけど、アフリカでは「ジャンボ」というのが、こんにちはの挨拶です。ジャンボ、て英語ではでかい、て意味ですね。これは、最初にアメリカにきた象さんの名前が「ジャンボ(こんにちは)」だったのですが、初めてあんな大きな動物を見たアメリカ人達が、「ジャンボでけーな、でけーなジャンボ」と、口々に言っているうちに、「ジャンボ」自体が「でかい」という意味で使われるようになったのだそうです。

動物の名前でまた思い出したけど、日本では一昔前までですが、犬には「ポチ」という名前を付ける例がけっこう多かったんじゃないですか?ポチってさ、もともとspoty(スポッティー)、ブチ犬のことらしいですよ。明治の頃にさ、横浜の外人街とかで、おそらくダルメシアンあたりを飼っていたお金持ちのイギリスのお嬢様かなんかが「スポッティー!スポッティー!カム・ヒヤ」なんて言っているのを「おお? 異人さんはハイカラだねえ。ひとつおいら達も犬ころをポチ(スポッティーがポチと言っているように聞こえたんですね)て呼ぶことにしようやい」となったというのがポチのはじまりらしいです。カム・ヒヤのほうを採って、犬をカメ、あるいはカメヤと呼ぶのもはやったみたいで、そう聞くと年輩の方の中には「ああそういえば、うちのおばあちゃんなんかは犬をカメヤなんて呼んでたっけな」などと懐かしく思う人もいるのではないでしょうか。

えー、そう考えると、ポチというのは明治以降の日本においてはやった犬の名前なので、花さか爺さんの♪「裏の畑でポチが鳴く」は、ほんとはポチじゃないんでしょうね。その犬の本名がわかって自分の犬にその名を付けたら、きっとお宝を掘り当ててくれそうだな……、なんて空想に耽っている今日この頃です。

Hummingbird Int.Hostel

このレポートはHummingbird International Hostelのユキ様より頂いています。