海の公園の規則が変わりました



海の公園ではこれまで横浜市の公園条例第26条第1項3号に基づいて、アサリ採りに対する規制がかけられていました。

そして今年より海の公園にも神奈川県の神奈川県漁業調整規則第41条が適用されることになり、アサリ採り器具に関しての規制が厳しくなります。
この県条例は2023年3月現在、海の公園ですでに適用されています。

これまでも、お隣の野島公園には適用されていた規則ですが、野島の場合は監視人が不在で、結構適当にあって無いような状態でした。しかし海の公園はしっかり管理されているので、決まった以上は厳格に適用されると思われます。

一人2Kgまでとか、2㎝以下のアサリは採らないでというのは同じですが、アサリ採りの器具に関して変更があります。

ジョレンや網機能付きのクマデは全面禁止に


これまでは単純に幅15㎝以上のクマデやジョレンなどの貝採り器具を禁止していましたが、県の条例ではたとえ15㎝未満であっても、網の機能の付いた一切の漁具が禁止になりました。

つまりカゴの付いたジョレンやカイマキ。忍者クマデに網の機能が付いたものなどはすべて禁止です。つまり水のある所で立ってアサリを採っている人は全員アウトとなります。アサリが採りたければ、手持ちのクマデでしゃがむか腰を曲げて採れという事です。
分かりやすいというか見つかりやすいというか、監視する方とすれば立ってゴソゴソ動いている人は怪しいので一目瞭然ですね。

水切りザルやカゴなどで砂ごとアサリをこし取る採り方に関しては、今のところはっきりした記述はありませんが、幅15㎝以上の貝採り器具を規制しているのと、網機能の付いたクマデなどを規制している以上、限りなく黒に近いグレーといえます。

令和2年12月1日に施行された改正漁業法は厳罰化されており、3年以下の懲役または3,000万円以下の罰金という、とんでもない刑の重さです。
ただこれは、アワビやハマグリ、サザエ、ナマコなどの常習的な密漁で大きな利益を得ていた場合の話で、海の公園のアサリではありえない話です。
でも何度注意しても大きなカイマキでアサリを採り続けた場合は、私は知りませんよ。

神奈川県漁業調整規則第41条

アワビ、サザエ、ナマコなどに特に厳しいのですが、ナマコに関しては明治期より横浜の名物として主に中国に輸出され高額で取引された重要な海産物です。ですから海の公園では時々ナマコには出会いますのでご注意ください。

本年度は色々これらの事に関して混乱もあるかと思いますが、普通のクマデで普通の網に貝を入れている分には何も問題はありません。

海の公園での貝はアサリの他はマテガイ、アカニシ、ツメタガイ、バカガイ、シオフキ、カガミガイなど漁業的には殆ど価値のない貝たちですので、公園内でもあり、安心して潮干狩りを楽しんで下さい。


網機能の付いたものは幅15㎝以下でもすべてアウト。


忍者クマデでも網機能の無いものはセーフ。