2023年の海の公園のアサリ繁殖調査


2023年3月11日、今年の海の公園のアサリの具合はどうだろうという事で、海の公園に行ってきました。


波打ち際には膨大な数の稚貝の貝殻が打ち寄せられて、アサリは沢山いるから打ち寄せられたのか、打ち寄せられてアサリが居なくなったのかは、さっそく調査開始。


シーサイドラインの海の公園南口駅で下車して、海岸の南側から海に入ります。海岸の南端にはアラムシロガイの大群がウロウロしていて、アサリの動向が気になります。死んだアサリに取りつく巻き貝ですからね。


波打ち際をアサリを探して掘ってみますが、アサリはまったく居ません。そのまま波打ち際に沿って北側(管理棟側)に向かって調査続行。
黒いブイが2つ浮いていますが、ここが海岸のセンターになり、夏季にはライフガードが海の監視や迷子、怪我などに対応してくれる、監視所が置かれる場所です。
ここまでアサリは一個も採れず。波打ち際には今年はアサリは居ないようです。
このまま北の端まで探しましたがアサリは居ませんでした。ここから南に向かって折り返しますが、帰りは波打ち際から沖合50m~100m当たりを探して行きます。

アサリを探していたのだが


気になる場所を所々掘っていると、小さなシオフキが一つ。アサリはいないのにシオフキ一個だけ。


すぐにバカガイも一個。名前の由来と言われるポッカリ口を開けています。
その内にゴロンとツメタガイが出てきました。すると次々にアサリの天敵ツメタガイが出現。今年は海岸の北側はツメタガイがやたら多いです。海岸の北側半分には、今年もアサリの影も見えません。


海岸を歩きながらでしたが、本日ツメタガイ21個。アカニシも5個をGet.
今年はツメタガイ大発生のいやな予感。ただし北側だけで、南側には少ないです。


いつまでもツメタガイにかかわっていてもアサリ調査にならないので、本命の海岸南側に移動。
波打ち際にはアサリはいませんでしたが、皆が掘っている場所にはアサリはいます。しかも大物が多い。


大物のアサリが結構混じりました。ただ経験的に大きなアサリばかりの年は、あっという間にシーズンが終わってしまう危険性もあるので注意が必要です。実は中小型のアサリが非常に少ないのです。


バーベキュー場の売店前から海岸を見ると水が残っている場所と干上がっている場所があります。アサリは水がある場所、マテガイは島になっている場所と、採る場所が分かれます。手前左の岸近くと右手の水路状の場所はどちらもアサリは少なかったです。両方ともバーベキュー場側の岸壁にごく近い場所です。
アサリが居たのは中央の砂地の向こう当たり。写真では遠くに見えますが、実際には大した距離ではありません。

アサリがいる場所は、人が動かないので、沢山人がいる場所をとりあえず狙っうのが良いと思います。

アサリの量としては今年も非常に少ないです。特に北側にはアサリは、まったくいません。南側も何処でもというわけにはいかず、ごく固まっています。
アサリの天敵達も多いと予想されるので今年は苦戦が予想されます。

ただ今は大きなアサリがいるので採りたい方は早めに行かれると採れますよ。マテガイは順調に採れている様でした。


本日の収穫。網に入っているのはアサリだけです。ツメタガイとアカニシは別に置いてあります。

それとご注意ですが、昨年のマテガイフィーバーの影響か、砂浜にはマテガイの殻が非常に多く、マテガイの殻は割れると手足に刺さるので、特にお子さんはマリンシューズなどを履かれた方が良いと思います。