ツメタガイの産卵最盛期が来た



2021年4月27日、アサリ激減の一因とされるツメタガイの大発生に対処すべく、そろそろ産卵期なのでツメタガイの卵塊「すなぢゃわん」を駆除するため野島海岸と海の公園に行ってきました。


海の公園は連休前で潮が良いので、まずまずの人出。今年はあまり来て来てとも言えません。

連休前の情報ですが、アサリは野島より海の公園の方が圧倒的に優勢です。でも超不漁前提の話です。

マテガイの方は野島の方が良いです。海の公園はもともと採れる場所が少ないしね。

両海岸ともすなぢゃわんだらけ

4月16日にはツメタガイの卵塊「すなぢゃわん」は見当たらなかったのに、本日4月27日にはすなぢゃわんだらけでした。


これがすなぢゃわん。直径は10㎝くらいで、必ず砂の表面に茶碗をひっくり返した状態でいるので、波がなければすぐに見つかります。

このすなぢゃわん一つにツメタガイの卵3万個から5万個が入っているそうです。親のツメタガイは砂に潜っているので探すのは大変ですが、卵の方は砂の表面ですから見つけやすいのです。
すなぢゃわんは干上がることを恐れるため、水が引いても海水が残っている場所で見つかります。


最初野島で1時間ほどやって海の公園に移動。海の公園では2時間くらいやりましたが、本日の捕獲数は133個。一つのすなぢゃわんに平均4万個のツメタガイの卵があると仮定すれば、本日500万個程のツメタガイを駆除した計算になります。

ツメタガイなんて以前は時々見つかるくらいでしたが、去年と今年の異常発生には驚きました。

人の手で卵を取っても、人が行けない深い場所の卵は駆除できません。何とか以前の海に戻って欲しいと思います。


指名手配:この顔にピンときたらすぐ逮捕。
これがツメタガイの卵塊「すなぢゃわん」
よく覚えておいて見つけたら取って下さい。お願いします。

取ったすなぢゃわんは太陽の照る砂浜に捨てていただければ、もともと砂ですので干上がって砂に戻ります。ゴムかビニールみたいですがビニールではありませんから熱い砂に投げ捨てて下さい。

大発生したツメタガイの卵塊「すなぢゃわん」を誰かが見つけて駆除すれば必ず昔の海に戻ると思います。

ともかくものすごい大繁殖です。私一人で今日だけで133個ですよ。皆で探したら1000個は軽く超えるのでは。これから8月までダラダラ産卵するので、私だけではとても無理です。

時期を見てあと何回か、アサリを採るのを我慢して「すなぢゃわん」取りをしますので来年以降を楽しみにしていて下さい。


親のツメタガイも指名手配中です。再放流しないで下さい。何しろ増え過ぎました。