
パネルには関門トンネルの輪切りにした構造図が書いてあって上部が自動車道、下部が人道、そして人道の左右が送風管になっており、最上部が排気管の役目をしている。完成して55年が経過したわが国初の海底トンネルだが、完成してすぐに歩いて通った記憶があるので、もう50年以上が経つわけだ。

10分ほど歩いていくと、下関側のホールが見えてきた。人道の壁に描かれている小魚の群れが気になったが、どうも口の形からカタクチイワシの群れらしい。
関門トンネル(TN延長3,461.4m)は、昭和12年(1937年)に計画され戦争による中断はあったものの、21年の歳月をかけて、昭和33年(1959年)3月に完成した海底トンネルで、車道下には人や自転車も通れる
人道(海底部780m)も備えています。関門トンネルと昭和48年(1973年)に開通した関門橋、本州と九州を結ぶ大動脈として現在も重要な役割を果たしています。
関門トンネルは海底トンネルのため、絶えず海水がトンネルの中にしみ出してきます。その量は1日4,800t、ドラム缶にすれば24,000本分です。このため、トンネル内に海水がたまらないように下関、門司側の2ヶ所
に水抜き専用の立抗を儲け、排水ポンプで地上にくみ出しています。又、万一の停電時に備えて、自家用発電設備が備えられてあり、一般家庭1000軒分の電気を送る事が出来ます。停電時には、この自家用発電機から電気が送られ、色々な設備が停止することなく動き続けます。
西日本高速道路(株)