ブルーウイング門司


門司第一船溜まりの入口に跳ね橋ブルーウイング門司がある。

船溜まりは現在は使われておらず、跳ね橋も観光用のもので実用ではない。小型の船舶しか通らないため、橋が下りた状態でも船は下を通って海に出て行く。非常にまれだが、橋が上がったときしか橋の下をくくれない中型の観光船が通過するときがある。

ブルーウイング門司の操作室。操作室の壁に橋を解説したパネルが貼ってある。

ブルーウイングもじ BLUE-WING MOJI

ブルーウイングもじ BLUE-WING MOJI
西海岸地区再開発事業の一環として、門司第一船溜まり周辺の回遊性を高めるために、門司港の新浜地区を西海岸地区の間に設けられた歩行者用の可動橋です。
開閉のしくみ
―親橋―
①主塔塔頂の滑車にかけられたワイヤーロープを電動モーターにより巻き取ります。
②動滑車の原理により主塔が陸側に引っ張られ、主塔と一体となっている桁がテコの原理により上がります。
―子橋―
①橋台に設置した油圧装置が、子橋の桁端下部の突起を押します。
②テコの原理により、子橋の桁が上がります。

施設概要
形式:跳開式可動橋(両開き、非対称)
橋格:歩道橋
全長:108.1m
うち可動部分:親橋(南側)24.1m(70t)ワイヤーロープウィンチ式
:子橋(北側)14.4m(20t)油圧シリンダー押し上げ式
水路部分:29.0m
支間長:25.8m
全幅員:4.5m
桁下高さ:5.1m(平均干潮面から)
a:親橋  b:子橋  c:アプローチ橋  d:操作室
このはね橋は、運輸省の港湾改修事業により実施されました。
ブルーウイング門司の操作室外壁の案内パネルより転載



開閉時間の時刻表が操作室の壁にあって一日に6回橋が上がる。
電車やバスと違って、1時間おきとはいえ橋が上がって下がるまでに20分はあるので ちょっと待っていれば橋の開閉の見学が出来る。


橋は歩道橋で自転車はおして渡るようにと看板が出ている。右のビルは黒川紀章氏設計の 「門司港レトロハイマート」 。超高層分譲住宅で最上階である31階にはレトロ展望室がある。

橋のたもとに門司第一船だまりの解説板がある。

旧 門司第一船だまり

旧 門司第一船だまり
はね橋から奥は、旧「門司第一船だまり」といい、明治23年に完成したあと、石炭や飼料等の荷役に活躍した「はしけ」 の係留場所として、昭和50年ごろまでにぎわっていました。
その後、港湾荷役の近代化により「はしげ」 はその役目を終え、船だまりは現在、親水船だまりとして市民の憩いの場となっています。
なお、台風等の時には、小型船の避難場所として利用されています。
北九州市港湾局


跳ね橋が上がり始めた。動きがゆっくりなので上がりきるまで結構な時間がかかる。


ちょうど、上がり始めた橋の下を小型の観光船がくぐっていった。橋が上がっていなくても、満潮時でなければ橋の下を問題なくくぐっていけそうである。


上がりきった状態。跳ね橋の左右の上がり方は別々の方式を使用している。左側の親橋がワイヤーロープウィンチ式、右手の子橋油圧シリンダー押し上げ式。


ブルーウイングもじの親柱。金色の丸いプレートに完成年月1993.10 の文字が記してある。


ブルーウイングもじ上から見た門司第一船だまり。くの字状に右に切れ込んでいる。


門司レトロらしく船だまりにそって地ビール工房があった。ビアレルトランなので観光時の昼食に最適。


門司港発祥の焼きカレーの店も。港というとカレーが良く似合う。750円だそう。


東側からブルーウイングもじを眺める。右手奥に先ほど通った、渡船の桟橋が見える。