2024年の海の公園は


海岸の南側だけアサリが沢山

2024年3月13日、海上保安庁のリアルタイム験潮データのサイトを見てみると、昨日の下がりきらない潮が嘘のよう、朝からどんどん潮が引いて、ほぼ予測値に近い所まで潮が引いています。


本日は海岸全体のアサリの繁殖状況を調べるため、南側から北側までと岸近くから沖まで砂浜全体を掘って回ります。昨年のアサリがすっからかんの状態からみれば嘘の様に小さなアサリが繁殖しています。ただし南側のみ。


砂を掘ると小さなアサリがゾクゾク出てきます。でもとにかく小さい。少し大きめの2㎝を超えるアサリを選んで網に入れていきます。もう一度言いますがアサリがいるのは海岸の南側(バーベキュー場側)半分だけです。

アサリの目が久しぶりに確認できました



昨年はアサリの目なんてどこにも見つけられませんでしたが、今年は良く探すとアサリの目が沢山ではありませんが見つかります。アサリの目の下にはアサリが100%いますので、アサリを探す際の一番の指標です。海岸の北側(管理センター側)は砂浜がツルッとしていて、何もありません。


南側から掘っていくと海岸の中央部にさしかかります。中央部は3棟のマンション(1棟は後ろに隠れている)と海岸にはトイレがあります。GWの後には中央にライフガードの詰め所が出来るので分かりやすい場所なのですが、マンションとトイレの他、海にはライフガードが海に出る際の水路のガイドとなる黒いブイが2個浮いています。


この黒いブイが2個ある間が海岸の中央でライフガードの詰め所が出来る場所。この海岸の中央から北側は突然アサリが消えます。正確に言うとポツポツとは採れますが、とても潮干狩りと呼べるような量は無理です。昨年は北側には生物の反応がゼロでしたので、改善したとは言えますが、まあアサリは全然採れないと言っておきます。


遠見でマテガイの殻と思ったらツバサゴカイでした。今年はいつもより多いですね。ゴカイが多いのは海が健康な証だと思うので大歓迎です。


南側の波打ち際は、昨日の風と波で打ち上げられたアサリの稚貝がいっぱい。残念というよりは、アサリの稚貝が今年は沢山いるという証です。北側には打ち上げられるアサリの稚貝そのものが少ないので、海が荒れた後は海岸を回るとアサリの湧き具合が分かります。


ちょっと採りすぎたかな。年なので海水は持って帰っていません。水道水と塩で人工海水を作って砂抜きしています。今回は試しににがりを加えてみました。効果はすごいです。アサリが砂を吐きまくっています。にがりも海水から作りますので、やっぱり塩だけよりは海水に近づくものと思います。
一番良いのはアサリが住んでいた海の海水ですが、電車だと重いので参考までに。

あと、今年の注意点としてはマテガイの殻がやたら多いです。アサリはマテガイの殻に絡んでいる事も多く、避けては通れません。マテガイの殻は鋭利に割れるので、小さなお子さんはもちろん、大人でも手袋をされるとよいと思います。ワークマンで売っている100円位の手袋でも良いし、使い捨てのポリ製でも良いでしょう。軍手では少しモコモコします。また足元も同じ理由から裸足はお勧めしません。マテガイの殻が無ければ裸足は気持ちいいんですけどね。