『妙な秋』
Nature Capture 「いつもと違うぞ!」
遊外王の「いつもと違う秋」....
<ホオヅキ>
こんにちは、遊外王です。
関東では、週末から一気に気温が下がり秋中盤の空気になってしまいました。
今年は、夏が7月初旬から始まり、夏の渇水、9月に入ってからは台風や曇りの日が多く、ここに来ての気温の急激な変化で植物達も体内時計が狂ったのでしょうか、今年はちょっと秋の景色が違います。
そこで今回は、「いつもと違う秋」をテーマにレポートをしてみました。
【たらの芽】
渇水のせいなのか、からみついたつる性の植物による仕業なのか、
1本の「たらの木の葉」が8月の末には全部落ちてしまいました。
ちなみに、残りのたらの木は、まだ青々と葉が茂っております。
通常たらの木は、夏の終わり頃に花が咲き、
紺色の数mm程度の実を付けます。
この時点で成長は止まり、霜が降りる前後に葉が落ちます。
(写真の中央にある2本が今回のたらの木)
本日、自然薯のツルを確認するために側によって幹を見てみると、
なんと「たらの芽」が美味しそうに顔を出していました。
苗木を植えてから3年目ですが、初めての発見です。
(毎年行く、秋の山遊びでもこの時期に
このような光景を見た事が無かったので
ちょっと驚きです。)
もっとも、自然環境では枝が折れたり、虫に攻撃されたら再生するのでしょうからあり得るでしょうが、この眼で実際にみると、不思議な感じがします。
あと、2週間もすると「
初霜」が降りる可能性があるため、とりあえず収穫。
卵と小麦粉で包んで暖かい油で保護してやりました。
この時期のたらの芽は食べる事ができるのかどうか不安はありましたが、
春先の新芽同様に「美味しかった~!」の一言
【蕨】
何気なく、春先に収穫した蕨が生えている場所を覗いてみると、
新芽が多いのに気づきました。
この時期は、枯れはじめる時期ですので
「新芽が出る」などとは思いもしませんでした。
よく見ると、あちらこちらから新芽が出ていて、
「収穫して~!」と懇願しておりましたので、
これも、たらの芽同様、霜にやられる前に収穫してみることに決定。
結果、手で軽く一握り程度で、50本近く収穫できました。
収穫した「蕨」達には、暖かい湯にたっぷり浸かっていただき、
味噌汁と山菜の料理に参加していただきました。
春の味覚を今の時期(秋)に味わえるとは、、、
なんとも複雑で幸せな気分でした。
【ほおづき】
お盆の前に、知人の花屋さんの為に収穫したほおづきが1ヶ月も経過したら、新しい芽を出していました。
昨年迄はほとんど収穫せずにそのままの状態で秋を迎えていたので気づかなかったのでしょうか?
これも今年の秋の謎です。
さすがにほおづきに関しては、「食」につながる部分が無いので、このまま成長を見守る事といたしました。
今年の気候の変化は、植物達も勘違いしても不思議では無いくらい例年と違う様な気がします。
私の経験上から「妙」と感じているのかもしれませんし、
固定概念から収穫時期を勝手に確定していた部分もあるかも知れません。
これについては、引き続き観察を続けます。
でも、結果が出るのは来年の秋ですかねぇ。
蛇足: ところで、うかつにもこの気温の変化について行けず、とうとう風邪をひいてしまいました。
皆様もどうかお気を付けて。
以上、「いつもと違う秋」のレポートでした。
9月24日 by 遊外王