潮干狩りはどうして春だけなの


潮干狩りはどうして春しかやらないのでしょうか。

簡単にいえば春に一番潮が引き潮干狩りがやりやすいからです。
アサリも産卵を前に丸々と太り美味しい季節でもあります。

潮の干満は月の影響と地球の自転による遠心力そして太陽の位置で
決まります。
下は大潮の満潮の図です。図の左右が満潮、正面が干潮になります。

上の図の様に回転の中心と月、太陽が一直線になると
一番潮位に干満の差が出来ます。
それが春と秋なのです。
秋も干満の差は大きいのですが
必ず引くほうの干潮が真夜中になるため
潮干狩りには不向きです。


時々、横浜は明日潮が悪くて駄目だけれど、どこか他の場所だったら出来ませんか? といったご質問を受けますが、地球と月と太陽との位置の関係で干潮が起きているので、横浜が潮が引かない日は北海道も鹿児島も沖縄も一緒です。

たとえ春といっても昼間に潮が引かない日は潮干狩りは出来ません。
なるべく潮が引く日を潮干狩り指数で調べてから出かけましょう。
潮が引かない日はどうしてもアサリが獲れないため
沖まで出てしまう傾向があります。
小さなお子様連れは水深のある場所での潮干狩りは危険です。

毎年、全国で何件かの事故の報告がありますが
すべて保護者が気をつけていればと思える事故ばかりです。

砂を掘っているかぎりはこんな安全な遊びはありません。
くれぐれもお子様から目を離さないように。


潮干狩りの超人的四季

横浜金沢海の公園では1年中潮干狩りが出来ます。

春(3月~5月)

何といっても春は最高です。
潮時さえ選べば言うことはありません。
僕でもこんなに 獲れました

初夏(6月~7月)

初夏も良いですね。
ただアサリの大きいのはあらかた取られてしまった後ですので
大漁とはいきません。
管理潮干狩り場でしたら十分楽しめます。

夏(8月)

夏の貝は生殖器に中毒を起すを持つと言われますが
熱を加えればあまり問題は無い様です。
アサリを生で食べる人はまずいないでしょう。
何しろ暑いので腐敗による食中毒の方に
気を付けましょう。
クーラー無しでは絶対無理。
海の公園は夏季には海水浴場になるためロープが張られ、
それ以上沖に出れなくなります。
大きなアサリは沖にいるのにと思ってもロープを越えて沖に出ると
監視員のライフガードに厳しく注意されます。
いい年をして子供の前で年下の大学生に注意されると
職場の上司に叱られるより倍はこたえます。
何か言い返したいけど厚い胸板を見ると・・・
元ライフガードへのインタビュー決行


晩夏(9月)

暑さもまだまだ残っていて貝の管理は大変です。
潮時の良い日もありますから、水に入って
貝を取れば気持ち良いですよ。
8月31日でライフガードも居なくなるし。

秋(10月~11月)

引くほうの干潮が夜に来るので潮干狩りには向かないのですが
実は夜と言っても
満月の夜も潮は引くので
潮干狩りは出来るのですよ。
夜の海岸に怪しい人影が一人、二人、三人。
ザックザックと砂を掘り返す音があちらからもこちらからも。
その時何処からとも無くピューと笛の音が。
ヒエー。怖~~。
貝は大きく育ってます。
でも何かあっても知りませんよ。
夜は危険なので絶対水には入らないように

私の親しい友人は昼間首まで海につかってアサリを掘っていた。
その方が危険性は無いかも知れません。
昼間の海に浮かんだ首が1個2個3個。
ヒエー。怖~~。

冬(12月~2月)


根性さえあれば取った貝は腐らないし
誰もいないから取り放題。
日を選べば少し潮が引く日もあるけど何しろ寒い。
夜にはバッチリ潮は引くんですけど死にそうに寒い。
寒さと孤独を愛する命知らずの人向き。