盤州(ばんず)干潟訪問記 金田海岸発


アサリの生産地でもあり、多くの潮干狩り場もある盤州(ばんず)干潟。
今回は雑誌の編集者、プロダクションの編集者、自然動物カメラマンの方たちと一緒にカガミガイ超人も交え、きんのり丸さんの船で干潟の取材に出かけました。
一行を乗せた船は一路干潟へ。
小櫃川の河口。もうすぐ海に出ます。川の左手は久津間潮干狩り場。

河口に釣り人発見。寒いのに好きだねえ。
私もそんな事言われているらしいので、ここはサラッと。


きんのり丸さんの取材を逆取材。自然動物カメラマンが人間を写しています。


金田潮干狩り場の様子を見に行きました。龍宮城とホテルが建って随分様子が変わったようです。晴れていればもっと綺麗な写真が撮れたのに寒い日でした。




金田海岸の瀬(砂の盛り上がった部分。潮が引いていくと島のようになったりする)は海岸線と平行に走っていました。
そこで、平行に走る瀬の海側と陸側を調査したところ、海側は下の写真の様に異様につるっとしており、アサリやバカガイの目(入水管と出水管を砂から出していた跡の穴)が殆どありません。このような場所で何時間掘り続けてもアサリは居ないのを漁師さんたちは知っているわけです。


こちらは、陸側の砂浜で波の跡が砂に残り、貝の目も非常に多く穴だらけでした。
アサリやバカガイはこの変化のある陸がわに集中していることがわかります。
まあ、解ったからといって、ここは漁場で潮干狩りをする場所ではないのですから我々に実益はありませんが、アサリがどのようなところに住んでいるかを知れば役に立つこともあるはずです。


干潟の3悪党

アサリの天敵ツメタ3兄弟です。串刺しにして食べたい。


真中が中国から来日されたサキグロタマツメタガイ。
右が日本に昔から居るツメタガイです。
殻のとがり方がかなり違います。
左の貝はどうも中間種なのかどちらとも判別出来ない形で
ひょっとしたらハーフかも知れません。
写真のツメタガイは子供でサキグロタマツメタガイより二回り大きくなります。

今、盤州干潟では、在来種のツメタガイが減り外来種であるサキグロタマツメタガイが急速に増えているとの事。

これが、アサリの敵ツメタガイの卵スナジャワンです。1つの直径が10cmを超えます。
結構丈夫で一見ビニールかと思います。
きんのり丸さんのご協力で9個のスナジャワンを逮捕。陸に上げて日干しの刑に処しました。
これで、数万匹のツメタガイを退治したことになります。

この功績により、数十年後には私は「盤州干潟アサリ保護の父」と呼ばれている筈です。呼ばれていない場合には自分で呼ぶ事にします。



この奇怪な生物は何でしょう。はい、ナマコです。
このあたりのナマコは皆黒いそうですが、大体8cm程。私の「小さいですね」の声にきんのり丸さんは「緊張して縮んでるんだろう」。捕まえたときは20cm近くあったそうですから大分小さくなりました。
その時、「緊張すると縮むんですか?」の女性編集者の可愛い声・・・・

何か変な潜り方のバカガイ発見。

後記

金田海岸のアサリを持ちかえって砂を抜いてみました。
きんのり丸さんの砂の抜き方で海水で2時間で抜けるとおっしゃっておられましたので、
抜き方に何か企業秘密でもあるのかと思っていました。
横浜海の公園のアサリは2時間ではとても砂は抜けません。
塩水に付けて解りました。あっという間に砂を吐きます。
バカガイも砂の量は非常に少なかったです。
心配なのでしばらく入れていましたが、網の下にたまる筈の砂は全然増えませんでした。
最初の2時間であらかた吐いてしまったのです。
対岸なのに随分違うものです。
海の公園のアサリは一晩でも完全には抜けないです。


飼い猫対決。白黒決着つけようゼ。



きんのり丸さんちの白猫。やや、これは伝説の白猫かと思ったら、確かに伝説はありました。・・・の・・・で・・・が・・・・だったのだが・・・に・・・で、実家の猫の子供だそうです。殆ど、言われたこと忘れてます!!
目が金と銀でこの種の猫を飼うと運勢が上がると昔から言われています。ちなみに貝は食べないニャン。


潮干狩り超人家のクロネコ。きんのり丸さんの猫は真っ白だったがこちらは全身真っ黒。こちらは身元素性不明です。クリスマスイヴの日に捨てられていたのを保護され、その後我が家に来ました。タイではクロネコは幸運の運び人とされているとか。外に出ない家猫です。外猫もいます。ツメタガイ美味しいニャン。