横浜市金沢海の公園


横浜市金沢海の公園は横浜で唯一潮干狩りの出来る場所です。
そして夏には横浜で唯一の海水浴場にもなります。

目の前には八景島があり水族館やジェットコースターなど
楽しさいっぱい。
お昼には八景島内のレストランでお食事も良いです。

海岸は人工海岸。八景島も人口島。

埋め立てによって失われた砂浜を取り戻そうと人工的に作られた砂浜。
砂は千葉県浅間山(せんげんやま)の砂を5年間東京湾の海底に眠らせた後
吸い上げてこの巨大な砂浜を造ったそうです。

湘南の砂浜に比べて極端に奥行きが広く幅も800m程あり
まず見渡したところ、横浜スタジアムと比較して3万人位は
敷物を敷いても十分収容出来そうな広さです。
春の大潮の干潮時(超最適時)には最大140mの大干潟が出現します。


八景島も人口島で中には水族館、遊園地、レストラン
などレジャー施設がすべて揃っています。
当初は島の一角が釣り施設になる筈だったのに
駄目になったみたいです。
釣り人は汚いので嫌われたみたい。
江の島のヨットハーバーも最初は入れてくれていたのに
駄目になったし。嫌われているんだよね。僕達。


2008年のゴールデンウィークには潮干狩りが出来る4日間に15万人が訪れたそうです。遠くからわざわざ来られている方も多いようです。お土産は出来たでしょうか?今後は外国人の姿が殆ど無いので、外国の方々にも是非日本独特の風物詩を楽しんで頂きたいと思います。(2008年5月4日撮影)

海の公園の貝

海の公園の貝は当初は有明海から持ってきた稚貝を撒いて繁殖させましたが
すぐに自然繁殖する様になったため
今は、完全な自然繁殖です。
よって入漁料(入場料金)もとっていません。
誰でも自由に入って自由に潮干狩りが出来ます。
ただし決まりだけは守って下さい。

海の公園で取れる貝はアサリの他バカガイ、シオフキ、マテガイ、カガミガイ、
ツメタガイ、サルボウガイ、アメフラシ(巻貝の仲間です)、ホトトギスガイ、
ムラサキイガイ、そして私は未だ未確認ですがハマグリもいるそうです。
人工の砂浜なのにこんなに色々な種類の貝が繁殖するなんて素晴らしい事です。
特にアサリの繁殖力にはただただ驚くばかりです。


ただし海の公園では、かつてそこら中に転がっているほど沢山生息していた
バカガイとシオフキが激減。
代りに何故かホトトギスガイが2001年あたりから、やたら増えてきました。
バカガイは美味しく食べられましたがほととぎす貝は何しろ小さくて
味噌汁のダシがせいぜいでしょう。
横浜港ではイガイも南洋系の緑色のものをたびたび見かけるようになり
海は確実に温暖化の方向に向かっているようです。
ただし、このホトギスガイも数年で消滅。原因は不明です。嵐の様に去って行きました。

2000年4月16日の朝日新聞によると管理潮干狩り場では
まくアサリが外国産に取って代わられつつあり
中でも中国産が多くなっているという。
中国産は東京湾産に比べて茶色っぽいのが特徴。
東京湾産は上の写真のように全体に黒っぽく
白い貝でも模様がはっきりしている。

海の公園のアサリは誰も撒いていないで無料ですから
もちろん東京湾産。小ぶりなのも地のアサリの特徴です。
西日本産のアサリは茶色っぽく中国産に近くなるという。
海の公園のアサリも、もともとは有明海のアサリなのに、
今ではすっかり東京湾産です。そうなんです。
住んでいる所の色になってしまうみたいです。


海の公園攻略法

海の公園はゴールデンウィークを中心に大変混むため、特に駐車場争奪戦と女子トイレの行列が辛いところです。

海の公園の駐車場は北駐車場、臨時駐車場、南駐車場とありますが、ゴールデンウィークなど車が混む場合はその先の金沢漁港の中が駐車場として開放されます。金額は海の公園と同じです。

バーベキュー場の端に小さな扉があり通常は閉まっていますが、金沢漁港を駐車場として開放している日は、この扉が開いて海の公園の南端、バーベキュー場と行き来できるようになります。


ゴールデンウィークの女子トイレも悩みの一つですが、シーサイドライン海の公園柴口駅を降りて海の公園に向かうと左手に海の公園なぎさ広場の建物があります。石段を登って行くので若干敷居が高いですが、誰でも自由に利用できます。

石段を登って行くと玄関の向かって右手に小さなトイレがあります。近くにある芝口休憩所のトイレよりは知られていないので空いています。
そしてどうしても我慢できない場合には200円を払って入場券を買うと施設内のトイレを利用できます。
海の公園なぎさ広場の建物の中にはシャワーやコインロッカーも完備されていてもちろん着替えも出来ます。
200円で入場券を買っておけば半券で一日中トイレも含めて施設を利用できますのでお勧めです。

もう海の公園のトイレの列も怖くなくなりましたか。



アクセス

車だと横浜横須賀道路の並木インターから3km程。
駐車場も2個所あり1300台分揃っています。
ピーク日には中央にある臨時駐車場も開きます。
潮干狩りの最適日の休日ともなると
開く前から待つつもりで行かないと駐車できません。
8:00A.M.から11:00P.M.まで
一回1.000円です。
季節等で変更あり。下記にお問い合わせください。

またゴールデンウィーク等の混雑時には南隣の金沢漁港の駐車場も、海の公園来場者用に駐車スペースを設けています。その際はバーベキュー場との間の扉が開けられているので、漁港から護岸沿いに直接、海の公園のバーベキュー場に入れます。

電車だと根岸線(京浜東北線又は横浜線から直通乗り入れ)
新杉田駅から横浜新都市交通シーサイドラインで
1)八景島駅
2)海の公園芝口駅
3)海の公園南口駅
のどれかで下車。


京浜急行線金沢八景駅からもシーサイドラインで
同様に3つの駅のどれかで下車。


上空から海の公園を眺めてみたくなりヘリコプターをチャーターして写真を撮りました。
というわけは無くて、NHKを見ていたら、突然画面に海の公園が登場。
すぐにデジカメを出して画面を撮りました。
こんな写真がやっとでしたが、海の公園と八景島の上空からの貴重な写真です。
(NHKの画面より。ちなみに私、受信料ちゃんと引き落としで払っています。)

金沢海の公園
住所 : 横浜市金沢区海の公園10
TEL : 045-701-3200


野島海岸



お隣の野島公園の海岸でもアサリは獲れますが、
野島海岸は古くからある横浜で唯一の自然の砂浜。
この貴重な自然の砂浜を守るためにボランティアが
アサリを放流したり海草を植えたり掃除をしたりしています。
駐車場は100台分しかありません。
海の公園に比べると、岩やガラスの破片などもあり
砂も硬いので小さいお子さん連れは海の公園をお勧めします。

野島公園は駐車場が少ないので、シーサイドラインを利用すると便利です。最寄り駅はその名の通り「野島公園」。
私の好きな砂浜なのですが、監視員もいませんので、今は海の公園を追い出されたカイマキマンの天国になっています。ただし、財団法人 横浜市臨海環境保全事業団では資源保護のため、15cm以上のカイマキを使わないよう強くお願いしています。2cm以下の貝を持ち帰らないことも海の公園と同様です。

トイレも綺麗とは言いがたく、売店なども無いので、あまり沢山の人を受け入れる体制とは言えません。

でも穴場的スポットとして地元の人々や口コミで集まった人達に親しまれています。マテガイも獲れますし、楽しい場所です。


八景島の三角屋根の水族館とジェットコースターをアップ。
水族館には有名な笛を吹くセイウチがいます。