湘南少女ムービー「NAGISAなぎさ」
2000年の三面記事
江の島を舞台にした芝居や映画は沢山作られている。
その中でも有名なのは河竹黙阿弥(かわたけもくあみ
1816~93)が1862年に作った「弁天小僧」であろう。
そして、2000年全編江の島を舞台にした映画『NAGISA なぎさ』が公開された。
撮影は1999年で製作「フィルム・シティ」。主演は新人女優松田まどか。
弁天小僧はお賽銭泥棒に始まり、岩本院の江の島参詣の宿泊者の財布抜き取りから女装して美人局までやりたい放題の悪党だったが、映画の中の小学6年生の西宮なぎさ(松田まどか)はちょっと背伸びをしたがりのごく普通の少女である。
主演の松田まどかも妹のおやつをコッソリ食べたことも無い(たぶん)汚れを知らぬ純粋無垢な美少女なのである。
そして映画は、その少女の江の島での一夏の冒険と小さな恋を描いた、楽しさとほろ苦さを併せ持つ名作となった。
監督は鬼才小沼勝。小沼勝監督も第22回ヨコハマ映画祭特別大賞授賞。
主演の松田まどかはその輝かしい演技によって2000年度報知映画賞・最優秀新人賞を受賞した。
続いてキネマ旬報ベストテン新人女優賞も受賞。やっぱり江の島が彼女にピッタリだったからかもね。
なんていっている内に第51回ベルリン国際映画祭の少年少女映画部門で2001年2月17日、「NAGISA/なぎさ」がドイツ少年少女映画グランプリを受賞した。す、すごい、すごすぎる。
江の島マニアックのドイツ語ページも作らなきゃならないかも。誰か作って・・・
河竹黙阿弥談:
1世紀以上後にこんな作品が生まれるとはねエ。僕も松田まどかちゃんみたいな子を知ってたら白浪物じゃない少女物の楽しい作品書けたのに。もっとも僕の頃にはあんなに手足の長い子居なかったけどね。
弁天小僧談:100年以上頑張ってきたのに。