江の島丸


神奈川県には江の島丸という漁業指導船がある。04年11月13~14日に横浜港ぷかりさん橋において船内の見学が出来るとの事なので13日に行って来た。

江の島丸は漁業資源調査や漁況海況予報、環境モニタリングといった任務を負って活躍している。
江の島マニアック
江の島丸の外見はこんな感じ。普通の漁船の様にも見える。

江の島マニアック
江の島丸の救命浮き輪。江の島丸の文字と船籍のある三浦市の文字。

江の島マニアック
船体横にあるプレート。船舶番号とともに99トンの文字が。意外に大きい。



江の島マニアック
乗船するとすぐに操舵室。様々な計器が並んでいて説明は出来ないがこんな感じ。

江の島マニアック
反対方向から見るとモニターがたくさんあるのがわかる。

江の島マニアック
操舵部のすぐ後ろが海図と無線室になっている。非常に狭く天井も低い。


江の島マニアック
GPS 潮位、水温などのモニタリングをしている。画面は見慣れたXP.

江の島マニアック
各種無線通信装置。ドラマなどでは見た事があるけれど。

江の島マニアック
計量魚群探知機。海中に超音波を発して魚群に当て反射してくる音波の強さで魚の大きさや魚群の規模が判る。

漁業指導船は調査船でもあり多くの最新機材が積まれている。海の上では潮風で機械類は錆びやすく、通常のパソコンやデジカメの寿命は、かなり短いのではと想像される。

江の島マニアック
GPSプロッター。人工衛星からの電波で自船の位置が判る。



江の島マニアック
操舵室を抜けて左舷側から細い通路を通り船の後尾に回る。

江の島マニアック
器械の間を抜けて行くと少し広い場所に。

江の島マニアック
左の階段を降りると後ろの甲板に出る。



江の島マニアック
後ろの甲板から船内に入る入り口。

江の島マニアック
入り口から中を覗くと非常に急な階段が。

江の島マニアック
そして、階段を降りると少し広い部屋があり広いテーブルや小さな台所も付いている。



江の島マニアック
部屋の天井は船の安定を保つため当然ながら非常に低い。

江の島マニアック
部屋を出ると上に上るはしごがあり手前を左に曲がる。

江の島マニアック
前方に船倉に降りる階段があり手前右に行くと船首に出る。

船の天井は非常に低い。限られた場所に多くの機能を詰め込むため通路や部屋も非常に狭く作られている。転覆しにくくするために高さが制限されているので、乗組員はあまり大柄な人は向かないと思う。
江の島マニアック
船倉に下りる階段は急で、もちろん立ち入り禁止。



江の島マニアック
船のロッカーは驚くほど幅が狭い。服上下を入れると一杯なのではないだろうか。

江の島マニアック
前甲板から見た江の島丸の操舵室。

江の島マニアック
操舵室の下部。船内への入り口。入り口にロッカーはある。

江の島マニアック
これは小型のクレーンでしょう。多分?

江の島マニアック
これば、網を引っ張るローラーでしょう。多分?

江の島マニアック
これは、イカとかを獲るときに、イカがこの中に落ちるのでは?多分?



江の島マニアック
江の島丸のクーラー。

江の島マニアック
右舷側から見た江の島丸。

江の島マニアック
この角度からだと巨大船に見える江の島丸。



江の島マニアック
豊かな海を守るのが江の島丸の仕事。資源評価。魚況海況予報。環境モニタリング。

江の島マニアック
走行中の江の島丸。江の島丸パンフレットより。

江の島マニアック
江の島丸設計図イメージ。江の島丸パンフレットより。



神奈川県漁業指導船

江の島丸


起 工 昭和59年7月10日
進 水 昭和60年1月 9日
竣 工 昭和60年2月28白

神奈川県水産総合研究所
船籍港 神奈川県三浦市

■主要目
1. 船 体
船型 船首楼、船橋楼付一層甲板船
船種 漁業指導船
資格 第3種漁船
4. 速 力
最大   12.0ノット

航海   10.2ノット
2. 主要寸法
全長
登録長
型幅
型深   

32.30m
26.95m
6.15m
2.55m
5. 乗組員
   内訳 (舶員15名、
       調査員1名、
        予備 2名)
3. 容 積
総トン数
魚艙容積(ペール)
燃料油槽容積
清水槽容積
潤滑油槽容積       

99トン
23.74江の島マニアック
37.34江の島マニアック
9.04江の島マニアック
1.69江の島マニアック
6. 機 関
主機関 新潟鉄工所製
     6MG20C X
    850PS X900
    /309rpm 1基




その直後、事件は起きた

江の島丸の見学を終え船を降りたところで 「人が落ちたぞ!!」の声。
皆一斉に海を見つめると、ポカリと浮かんだ頭が沖に向かって進んでいく。
その時、一部始終を見ていた男性が「落ちたんじゃ無い。自分で入って行ったんだ!! でも、助けなきゃダメだな」 

桟橋にいたのは、我らが「江の島丸」と横浜市の海事広報艇「はまどり」。「江の島丸」は99トン、「はまどり」は299トンの大きな船ですぐには出航も出来ないし救助には大きすぎる。

その時、クラシッククルーザー「おおとり」が登場。「おおとり」は19トンの船で、すぐに溺れている(泳いでいる?)女性に接近。
女性は、自殺志願との事であるが、見物人の多いあの場所で沖に泳ぎだすのは、本気ではないのかも知れない。
浮き輪を投げてもつかまず、逃げるそぶりが見えたので「おおとり」のクルーは海に飛び込んだ。
民間の船だが、海の男は人命の尊さを、身をもって知っていたのだろう。
お騒がせ女とはいえ人命は何よりも大切だ。
勇気あるクルー乗船の「おおとり」の詳細は以下。

江の島マニアック
左手の岸より横浜港に入水。沖に泳ぎ始める女性。小さな頭が見える。自由に泳いでいるので下着だけかも知れない。

江の島マニアック
小さなカメラではこれが限界。単眼鏡があったので見るとロングヘアで茶髪の若い女性。泳ぎは思いのほか上手い。

江の島マニアック
おおとりが接近して声をかけ、浮き輪を投げるが、女性は浮き輪から逃げてつかまない。

江の島マニアック
そこで、おおとりのクルーが海に飛び込み女性を確保。右がクルー。左が頭半分もぐって良く見えないが入水女性。

江の島マニアック
その後、女性は「おおとり」に無事救助された。



江の島マニアック

クラシッククルーザーおおとり


元横浜市のいわば迎賓船をモダンにアレンジ。お二人での優雅なチャーターから20名様までのグループの利用に最適。ゆったりとしたキャビンと広いアフトデッキ。
江の島マニアック


トン数 19トン クルーズコーディネーターとつくる
オーダーメイドのクルージング

 特別な日のクルーズ
 仲間と楽しむパーティー
 ・・・・・
DINNER CRUISINGを中心に
ご利用方法はお客様しだいです

 ・二人だけのディナークルーズ
 ・グループクルーズ
 ・パーティー・クルーズ
ウッドの質感とクラシックな趣き
落着いた大人のクルーズを
実現いたします
全 長 16.65m
全 幅 4.25m
航行区域 平水区間 限定沿海
旅客定員 平水32名
速 力 最高18ノット
巡航15ノット
設 備 ギャレー、トイレ、エアコン
座 席 キャビン 20
アフトデッキ 14
KMC YOKOHAMA ■運航エリア:横浜