岩屋大師
琵琶瀧からすぐ下流に岩屋大師の2つ並んだ祠が目に入る。
橋を渡った正面、2つの祠の間には岩屋大師と記された石碑が建っている。右手の祠は自然な形の祠だが、左手のものは後で掘られたものだ。左の祠の前にはドラやほうきの他、何故かイスが3脚おいてあり、毎日のお勤めが行われているようだ。
暗くて見難いが、右の祠には弘法大師が祀られている。実際に弘法大師がここで修行をしたとするにはあまりに窮屈すぎる。奥の沢の護岸改修の際に床部を盛り上げた可能性もありそうだ。
岩屋大師への橋のすぐ下に、2つの祠と相応するように、2筋の瀧が並んで落ちているのを見つけた。2筋に分かれた水は滝つぼで再び一つに交わるという 「和合の滝」 とでも呼べそうな滝である。
2筋の瀧の音も琵琶の2重奏のようにも聞こえて、とはいかないが2筋の滝と周囲の様子。
小さなお堂が半分祠の様に崖に埋まっている。清水の湧く水場でひしゃくなども備えられている。
そろそろ山道も終わりに近づいてきた。道幅が広くなり両側の杉並木も登山路から参道らしくなってきた事がわかる。
長かった山道も終わり、ここからは舗装道路になる。歩きやすいが車も通るので注意が必要だ。山道の入口には平成5年に出来た青銅の門柱が立っている。左手に行けば高尾保養院東京高尾病院に行ける。
青銅の門柱を正面から見てみると 「高尾山琵琶瀧水行道場」 の文字があった。琵琶瀧に行くにはこちらの方が入口なのだ。