大山橋と硯岩
道の折り返し地点に小橋があり高尾ビジターセンターの解説板が立っていた。この前の沢の流れは案内側、小仏川、浅川、多摩川と合流しながら東京湾に注いでいるという内容だった。判った事はこの小さな沢に「前の沢」 という名前が付いている事だった。
橋を渡ると小さな水場があり、少量ながら水が染み出していた。
大山橋に出た。小さな橋だが、ここから道の右を流れていた前の沢は、道の左手を流れるようになる。
大きな岩の前に硯岩(すずりいわ)と書かれた標識がある。
この岩の解説があり、高尾山一体は昔海の底にあったという。砂や泥のたまった海底が地殻変動で盛り上げられ、この粘板岩は自然の力で砂や泥が固められたものだという。非常に堅く粒子が細かいので硯や碁石に使われ別名硯石。
道幅が少し広がった場所に休憩が出来るベンチが置いてあった。この場所は案内板のすぐ後ろの沢が、道路とほとんど同じ高さのため、危険が無く観察しやすいという事なのだろう、「水の中の生きもの」 の解説だった。
休憩広場から歩いていくうちに小さな瀧を見つけた。瀧というほどでもないのだが、見過ごしてしまいそうな山のちょっとした変化は、注意してみると驚くほど美しかったりする。
このあたりから道が非常に狭くなる。すれ違う際は言葉通り、たもとすり合う道である。すれ違う際は登り優先なのだそうだ。
高尾山で一番大きな葉っぱの案内板があった。このような案内があるときは、近くに大きな葉っぱがある筈なので探してみると、青い葉は無かったが落葉は沢山落ちていた。
そのうちの1枚拾ってみると、このような大きな葉で、ホオノキという木の葉である事が判った。昔から、食べ物をのせたり包んだりと、色々ポリラップのように使われていたそうだ。ホオノキは木目が細かく版画の板や下駄、家具などにも使われているという。