
大きな岩の前に硯岩(すずりいわ)と書かれた標識がある。

この岩の解説があり、高尾山一体は昔海の底にあったという。砂や泥のたまった海底が地殻変動で盛り上げられ、この粘板岩は自然の力で砂や泥が固められたものだという。非常に堅く粒子が細かいので硯や碁石に使われ別名硯石。

道幅が少し広がった場所に休憩が出来るベンチが置いてあった。この場所は案内板のすぐ後ろの沢が、道路とほとんど同じ高さのため、危険が無く観察しやすいという事なのだろう、「水の中の生きもの」 の解説だった。

休憩広場から歩いていくうちに小さな瀧を見つけた。瀧というほどでもないのだが、見過ごしてしまいそうな山のちょっとした変化は、注意してみると驚くほど美しかったりする。

このあたりから道が非常に狭くなる。すれ違う際は言葉通り、たもとすり合う道である。すれ違う際は登り優先なのだそうだ。

高尾山で一番大きな葉っぱの案内板があった。このような案内があるときは、近くに大きな葉っぱがある筈なので探してみると、青い葉は無かったが落葉は沢山落ちていた。

そのうちの1枚拾ってみると、このような大きな葉で、ホオノキという木の葉である事が判った。昔から、食べ物をのせたり包んだりと、色々ポリラップのように使われていたそうだ。ホオノキは木目が細かく版画の板や下駄、家具などにも使われているという。