琵琶滝
いよいよ6号路のメインスポット琵琶瀧にやってきた。6号路には各所に案内板が立っていて、1番から14番までナンバーがふってあるので、現在6号路のどの位置かがすぐに判るようになっている。
琵琶滝
むかし、偉いお坊さんが、高尾山を歩いていると、どこからか琵琶の音が聞こえてきました。しかし、その琵琶の音が、どの方角から聞こえてくるのかわかりません。そのとき、一頭の鹿が現れ「どうぞこちらに・・・」 と言うように先へ立って道案内をしました。お坊さんが鹿の後についていくと、白髪の老人が大岩に座って琵琶を弾いていました。その美しい調べに深く心を動かされたお坊さんは、白髪の老人に、「悟りの道をお教えください」 とお願いしました。
すると老人の姿は大岩に吸い込まれるように消え、そこにまるで白髪のような清らかな滝があらわれました。その滝の音は、琵琶の調べのように美しく、お坊さんは、この滝を悟りを開くための修行の場としました。これが琵琶滝です。
高尾ビジターセンター
高尾山琵琶滝入口の解説板より
琵琶瀧は6号路から奥の沢に沿って細い道を少し入る場所にある。
琵琶瀧は山頂から来ると遠いが、高尾山口の駅からだと徒歩25分程度。もちろんご覧のように、駐車場などは近くには無い。琵琶瀧にも管理人が常駐している。
奥の沢にかかる小橋を渡ると水行道場に入る。一体が山の中で静かなため琵琶瀧の音だけが良く聞こえる。琵琶だ琵琶だと思えば琵琶に思えてくるので不思議なものだ。
高尾山琵琶瀧水行道場
心がみだれると
ものの姿は
ゆがんで見える
心を静かに澄ませれば
誰でも
ものの姿を
素直にとらえる
ことができる
心のするさと祈りのお山
高尾山琵琶瀧水行道場
琵琶瀧の解説板より
お堂の先に琵琶瀧が見えた。琵琶瀧の方は蛇滝よりも、立入り禁止の場所から、瀧への視界が開けている。代金は賽銭箱へ投入して下さい、と書かれている。代金?入瀧料、指導料の事だろうか。まあ修行の際に聞けばよい話なので今はスルーしよう。
琵琶のように美しいという琵琶瀧の水音と周囲の様子。水の音は気持ちが落ち着きます。
琵琶瀧でも蛇滝と同様、本格的な信者の修行とは別に入瀧修行の初心者向けに入瀧指導を行っている。曜日が決まっているが予約する事で一般の人の入瀧も可能となっている。
清滝駅近くの高尾山商店会案内図に瀧行の様子の写真が載っていたので転載。瀧行用の行衣は借りる事も可能だという。
琵琶瀧から帰りの道を見る。ここからでは6号路はわずかに見えない。