サムエル・コッキング苑と新展望塔
江の島サムエル・コッキング苑は明治15年(1882年)からアイルランド人の貿易商サムエル・コッキングがこの場所に私財を使って大庭園を造ったことに由来しています。
その後、所有者が次々と変わり関東大震災で殆どの温室等の上屋は倒壊して昭和24年に藤沢市によって整備の末、一般公開されるに至りました。
整備以前には、植物園の他、小動物園、温室、遊園地、展望塔などがありましたが、時勢からすると、どれも中途半端なもので再整備が待たれていました。
2003年、江ノ島電鉄(株)の創業100周年記念事業として江の島展望台が建て替えられるにともない、植物園の整備も藤沢市によって行なわれました。
サムエル・コッキング苑の見所はまずコッキングの温室遺構が見られるようになった事です。昭和24年の公開の際に、埋めてしまっていたものですが、土をかぶせただけだったためかつての様子が見れるようになりました。
展望台もかつて風の強い日には揺れていたものですが、しっかりした展望台に造りかえられました。収容人員も増して(188名)室内から360度の景色が楽しめますので冬でも安心です。
昆明から本場の大工さんが来て造ったという騁碧亭はまことに見事な造り。
とても、丁寧で立派な仕事ぶりに圧倒されます。この四阿(あずまや)で昼食をとれば最高の贅沢です。
松本館は有名な海鼠壁で造られ中ではソバ打ちの体験も出来るらしい。
見所いっぱいに整備されたサムエル・コッキング苑は何と入場料大人200円!
展望台にエレベーターで上ると+300円です。
旧植物園はこちら