富士見亭
岩屋方面から登ってくると3軒の中では一番下にある見晴亭。
一番下なので観光客は眺望的に若干ハンディがあると思うらしいのだが、実際には眺望はあまり変わらない。込んでいたら穴場だ。
その上にある富士見亭。もちろん富士が見える筈だが、中々夏季はもやって難しい。富士見亭の前には以前、網などを売っている箱があって、そこに数匹の半野良猫が住み着いていた。あまりに可愛いらしので皆が立ち止まってしまって一つの江の島の風物詩とも言うべきものであったが、猫達は皆死んでしまったそうだ。今はその招き猫も居ないので寂しい。私自身は何故かこの富士見亭がお気に入りなのである。
頂上にある魚見亭。ここは一番上にあり、何時もお客さんが多い。 この先にはしばらく食堂が無く、また地形的に他の店に簡単に戻れないので圧倒的優位を保っている。ここまで上れば食後又階段を登る事も無い。そのあたりも魅力の一つだろう。呼び込みの言葉は一番景色が良いですよ。である。
富士見亭から見た稚児ヶ淵。下を見ると稚児ヶ淵だが上を見るととんびが飛んでいた。
常に私達を引き付けて止まない江の島の魅力は何だろう。それは確かに観光地ではあるのだが、ありがちな気取りも無いし怪しいぼったくりも無い。そこには決して浮き足立つ事の無い、島に根付いた普通の人々の生活があった。
岩屋の階段を登る時に「冷たい物もありますよ」と声をかけてくれる
見晴亭 富士見亭 魚見亭のおかみさん達の声も決して押し付けがましくなく心地よい。時々寄って見ると美味しい食事が普通の値段で素晴らしい景色と共に食べられてとても満足する。そして又
江の島に足を運んでしまう。
そう、江の島は驚くほどリピーターの多い所なのだ。