極近未来ジャーナル by Rei Kosugi


写真集『りみ』  -scene 3 紹介と昇天-


極近未来ジャーナル8 「写真集『りみ』  -scene 3 紹介と昇天-」
                            (2007/06/09 19:00)
出会い+3ヶ月+1日 7:00pm
某主要都市 コンサート会場

登場人物
歌手
夏川りみ
写真家
荒木惟経
助手
I 君
観客
多数

設定
新しいチャレンジを始めた「夏川りみ」のプレゼンテーションの意味をもつ久々に大きなコンサート。
写真家が今日から撮影をはじめるということで、りみは今夕、荒木を紹介することにした。
(オープニングに二曲を歌い、りみ、観客早くもノリノリ。
               挨拶、バンドメンバーの紹介につづいて  )
りみ
「それから皆さんにご紹介したい人がいます。 写真家の荒木惟経さんです。
私の写真集を撮ってくださるということで、今日から撮影していただきます。」
「イェイ!」
荒木
I 君  (ステージに上がる)
りみ
(「荒木さん、皆さんに何か」とマイクを渡す)
観客
大きな拍手
荒木
「荒木です」(ちょっと考えて)「ステージで歌うりみさんを撮ろうと思っております。 
これから時々、こんな素敵な人の歌う横でカメラ持って変なジジイがウロウロしますけどどうかご勘弁ください。」
観客
大きな拍手。 「期待してますよー」という声
荒木
「有難うございます。 それから こちらは助手のIです。」
I 君
(一礼)
りみ
「実は、荒木さんが私の写真を撮りたいなと思ったきっかけを作ったひとがいます。」
(前から二列目の人物にヒタと目を向け、手を差し伸べ)
「吉野やさ~ん。 すみません。 ちょっと立っていただけますか。」
「はい、荒木さんはですね、吉野やさんの描いたスケッチを見て
『ムラムラッ』ときて私の写真を撮ろうと思ったそうです。」
吉野や
(ただビックリしている)
観客
拍手 「吉野や~」 「吉野やさ~ん」という声援に押されて
吉野や
(オズオズと立つ )
観客
大きな拍手 
「吉野や~」 「いいぞ~」の声に交じって誰か「た~まや~」
会場
(爆笑)
荒木
「あなたでしたか。 あの絵は素晴らしいです。 私も負けないような写真撮んなきゃ」
りみ
「吉野やさん、いつもすごい応援頂いて有難うございます。
それから、他にもたくさんのファンの方が私のスケッチを描いてくださったり、 皆さんいつも応援してくださってほんとにどうも有難うございます。」 深くお辞儀
(吉野や 感極まったよう・・・ )
吉野や
(大声で)「荒木さーん。 素晴らしい写真をいっぱいとってくださいねー。」
荒木
(大きく何度もうなづく)
観客
さらに大きな拍手
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こうして会場の雰囲気がいっぺんになごんで、この夜、りみは大ブレーク。
この夜のコンサートは「新生夏川りみ一段とパワーアップ」をすべての人に知らしめた。

■極近未来ジャーナル by Rei Kosugi


夏川りみさんと遊ぼう