極近未来ジャーナル by Rei Kosugi


極近未来ジャーナル4


極近未来ジャーナル4 (2007/05/06 18:35)
今日+x年xヶ月
南映株式会社 広報部

登場人物
南映
プロデューサー R部長 のせやすい
富士子プロ
脚本家 I氏 のりやすい
雑誌記者
Mさん
放送記者
Iさん
他マスコミ
多数

設定
映画「ドラえもん大長編」第30回記念作品がクランクイン。そのプレスリリース
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R部長
「え~。今作品、ドラえもんとのび太は登場しません。
だからドラえもんの道具も登場しません。
そしてこの映画はミュージカルアニメです。」
(会場:ザワザワ)
Mさん
「ずいぶん定石破りですね。題名とテーマを教えてください」
R部長
「題名は『ミュージカル/ジャイアンと歌おう。ドラえもん三姉妹』
テーマは、そうですね。自分に向かう旅・・ かね?I君」
I氏
「実は富士子先生の残されたメモを整理していると
ドラえもんにはドラミちゃんの他
あと二人の妹が登場することになっていました。
先生は名前も考えていて
『ドりみちゃん』と『ドレミちゃん』です。」
Iさん
「道具なしでどうやってストーリー展開するんですか?」
I氏
「ご存知ドラミちゃんはとてもやさしく、賢く、しっかり者です。
今回は三姉妹のお姉さんとしてピンチの時は機転で一行を助けます。
が何と言っても、今回の主役は兄妹の3番目ドりみちゃんです。
シンガータイプのドりみちゃんは本当に歌が上手いのです。
道具は出しませんが、歌で人と生き物の心を動かすことができます。
東のみやこへ派遣されたものの、その頃の都の軽佻浮薄な世相とドりみちゃんのスペックがマッチせず。
傷心を抱え星の島へ帰ってきたところから物語ははじまります。
ドレミちゃんはニュータイプの自己学習/成長型ロボットでまだ三才半です。かっわいいですよ」
Mさん
「ジャイアンは音痴で定着してますけど・・・・」
R部長
思わず身を乗り出して)
「ワタシャね、自分が音痴だからだけど、ジャイアンのファンなのさ、
いまどきあんな男の子らしい子いないからね。
で、この物語はジャイアンが少年からグッと成長する。
淡い恋もし、音痴から心の唄者へ育つ…
あわわわ 喋っちゃった。」
I氏
(R部長を責める目)
Mさん
「な~んかインパクトが弱い気がするんですけど」
I氏
(思わず身を乗り出して)
「んなこたない! ドりみちゃんの歌の力は凄いんだ、
それにモノマネもするし
チョーダイ攻撃やヘッドボイスという技も繰り出すんです。
あわわわ 俺も言っちゃった。」
R部長
(I氏を責める目)
Iさん
「ほうほう それで??? まだあるでしょう」
(ペンでR部長を指して)
R部長
(又、身を乗り出して)
「ドレミちゃんの舌っ足らずな可愛らしい歌もいいんだ。
それにね最大のピンチの時に助っ人が現れます。」
Mさん
「お、やっぱりドラえもんが出なくちゃ」
I氏
(破れかぶれで)
「違います。伯母さんの『ドラミーコ』が登場し、大音声攻撃をするのです」
R部長
(同じく破れかぶれで)
「旅を続ける中でドりみちゃんは
自分のシンガータイプとしての自信を取り戻していく。
そして再度東のみやこを目指す!
ドレミちゃんは自分の夢を見つける! 
ああ、自分を夢を消されようとしている今の子供たちに、
私はこの作品を感じて欲しい。」
Mさん
「あのう。 シズカちゃんは?」
I氏
「ご心配なく。ちゃんと登場します。
今やシズカちゃんだけですからね。
美しい日本の女性言葉を話すひとは。
それと、え~ 声優ですが・・・・」
Iさん
「ああ、大体想像つきます。
ドりみちゃん出来る人ってあの人しかないじゃないか。
ドラミーコも一人しかいない。
ドレミちゃんもドラミちゃんも歌うんだったら
やっぱKiraraの二人かな? ちがう?」
R部長
「プインポーン」


■極近未来ジャーナル by Rei Kosugi


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