極近未来ジャーナル by Rei Kosugi
極近未来ジャーナル3
極近未来ジャーナル3 (2007/05/04 12:06)
- 時
- 2007年6月25日(月) 午後3時過ぎ
- 所
- 島立南陽大学理学部 生物生態学系 動物行動学研究室
登場人物
- R教授
- 卓抜した動物学者だが人間が大嫌い。犬が最良の友
- I助教授
- ほとんど病気 りみさんの歌の為なら千里を越えて出かける
- M嬢
- 院生 大ファン 動物の鳴声と声紋解析が専門
- I君
- 研究生 ファン
設定: 昨日、I助教授は 吉永小百合さんのチャリティーコンサート・朗読会「第二楽章 ヒロシマ・ナガサキ・沖縄」~平和への願いをこめて~ へ行ってきた。
お目当ては無論りみさん。
===========
- I君
- 「行ってきたんですか? 昨日の朗読会。 元気でした りみさん?」
- I助教授
- (目がてぃだ)「いやあ~ まだ夢を見ているようだ。元気だったよ よかったさー りみちゃん 最高だった、輝いてた」
- M嬢
- 「いいなあ、イラヨイ月夜浜歌ったんでしょ。私の大好きな曲なんです。
ところで、Iさん ちょっとこの声紋分析を見てください、
ここのハイライトした部分です。」 - I助教授
- 「ん? hana・ ga・ sa・ku~u~~ああ、りみさんの声だね。」
- M嬢
- 「そうです。そして こっちは・・・」
- I助教授
- 「ku~u~~ ? これも? 全く同じ波形に見えるが」
- M嬢
- 「何だと思います。 実はI君が二つを?解析して重ねてみたんです。」
- I君
- 「これです。 ほぼ全域で一致しているんですよ」
- I助教授
- 「誰の声だ? 声紋は指紋や虹彩と同じで二つと同じ人は
居ないはずだが」 - M嬢
- 「それが ********」
- I助教授
- 「ぇ~~~~ッ @#%$#?^><」
・・・・・・う~ん・・・・
・・・・ん~う・・・・
R教授が入ってくる
- I助教授
- 「き 教授 この声紋解析を見てください」
- R教授
- 「ん? どっちも同じに見えるが」
- I助教授
- 「それが ********」
- R教授
- 「ぇ~~~~ッ @#%$#?^><
ば、 そんな馬鹿な ありえない」 - I君
- 「教授 ちょっと失礼 」エイッ
と言ってサッとヘッドフォンをR教授の耳に被せ、
カセットのスイッチをオンに
「月夜浜には花が咲くゥ~ ・・・・・・
イラヨイマーヌ 花が咲くゥ~~~」 - R教授
- 「・・おお、おおォ ・・・ ヨシヨシ」
・・・・ - I助教授
- M嬢 I君 唖然
・・・・ - M嬢
- 「やっぱり間違いないわね。りみさんのクゥ~は
ワンちゃんが甘える時のクゥ~と同じ波長なのよ」
ヘッドフォンを外して - R教授
- 「いや~、 ビックリした。 何なんだこの声は、誰なんだこの人
こんなことがあるのか?
よし、みんな、他の発声例も調べよう。
この発見を世界的自然科学雑誌『ネイチャン』に投稿しよう。
・・・それにしても何て心に沁みる声だ。
I君、もう一度聴かせてくれ その歌」 - I助教授
- M嬢 I君 (おぉっ! R先生が人間の歌を聴きたい! はじめてのことだ)
(その夜のR研究室は、遅くまで島の名産泡盛とりみ歌で盛り上がりました。が)
R教授は劇症りみ中患者になってしまいました。