極近未来ジャーナル by Rei Kosugi
写真集『りみ』 -scene 2 対話-
極近未来ジャーナル7 (2007/05/27 17:51)
昨日ある国会議員と太平洋岸に行きました。
車中、シアトルのピアニストのピアノソロ、エンヤ、などのCDを聴きながらドライブしていましたが、私が『南風』のCDを入れると彼はすぐに夏川りみは知っている「この人の声きっれいだよねえ」と。聞いたら石垣島には何回も行った由。「てぃんさぐの花」に差し掛かると議員は「~てぃんのむりぶぅしぃがぁ~」と気持ちよさそうに歌い出しました。ちょっと嬉しかったですね。
極近未来ジャーナル7
「写真集『りみ』 -scene 2 対話-」
- 時
- 出会い+3ヶ月 9:40pm
- 所
- 都内、 写真家行きつけの居酒屋
登場人物
- 歌手
- 夏川りみ
- 写真家
- 荒木経惟
設定
「先ず見る」と、写真家は足繁く歌手の活動現場を訪れる。 番組収録 コンサート会場、レコーディング、 オフィス・・・が、いつもカメラを持っていない。
今夕は、リハーサル後みんなを引きつれてこの店へ。
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(みんなしっかり食べ、飲んだところで)
- りみ
- 「荒木さん、いったい、いつになったら撮るんですか?」
(それには答えず、ニコニコして)
- 荒木
- 「りみちゃんって 見てておっもしろいよなあ。 どうして誰も撮らなかったかなあ、こんな面白い子。」
- りみ
- 「モウ、はぐらかさないでよ」 (プーとふくれる)
- 荒木
- 「よし、じゃ撮ろう」とポケットから薄型カメラを出すなり ピッ
- りみ
- 驚いて「あっ、こらあ~」 写真家 又、 ピッ
- 荒木
- 「うん、かっわいいよ~。 それに歌っているりみちゃんメチャカッコいいし」
- りみ
- 「ウフフフフ」 一転心底嬉しそうな顔 ピッ ピッ
(写真家は一度もファインダーを見ず。相変わらずニコニコとりみを見ながら。カメラを持つ手を上げたり、横に伸ばしたり、胸元で構えたりしてサッサッと撮っていく)
- 荒木
- 「それにゾクゾクするほど美しかったりする」
- りみ
- 「でへへ」(照れてうつむく) ピッ ピッ この間2-30秒
- 荒木
- 「はいよ、見るかい?」 とディスプレーを見せる
- りみ
- 「うっはー うわ、いやだ」 といいつつ大喜び
- スタッフ
- 「見せて見せて!」 (みんなで次々覗き込む)
(つい、今しがたのりみが生き生きとした表情そのままでカメラに残っている)
- スタッフ
- 「すごい! 本物みたい」 (りみ「本物だっつーの」)
皆、驚嘆して写真家を見る。
- 荒木
- 「でもね、こんなふうには撮らないよ」と今の画像をピーと全消去する。
- 全員
- 「アアーッ」「け、消しちゃうの?」
(りみに向かって)
- 荒木
- 「りみちゃん、俺は決して声をかけない。まったく普段、普通にやってるようにしてくれ。
俺がいることも、カメラがあることも無視してくれ。忘れるんだ。
じゃ、明日のコンサートから撮ろうか。」