極近未来ジャーナル by ジプシー


お留守の間に失礼とは思いましたが


極近未来ジャーナル5 (2007/05/16 22:38)
Rei Kosugiさま
お留守の間に失礼とは思いましたが、題材が眼の前にぶら下がってきましたので、1作投じたいと思います。
今日+x年xヶ月  4:20PM
りみ島市役所 4階 第2会議室

登場人物
りみ島商工会議所会頭   R会頭
りみ島市役所観光課職員  I氏
りみ島市役所福祉課職員  M嬢
りみ島青年団代表     Iさん

設定
りみ島出身の超実力派歌手「夏川りみ」の、独立休養後の再スタート第1弾『心の歌を求めて~ニライカナイへの旅~』ツアー出発点をどうバックアップするかの合同会議。
会議の開始時刻は1:00PMだったのですが一番最初に来たI氏も3時半着とのんきなものです(市役所職員なのに?)。これが島時間というものでしょうか?
I氏
「今日お集まりいただいたのは他でもありません、我がりみ島の誇る、世界的唄者『夏川りみ』さんの再出発の地が、ここ『りみ島』に決定された事について、全りみ島において、どのように運営して行くかと言う事について話し合っていただくためにお集まりいただきました。」
R会頭
「それは、観光客も含めて誘致しようと言う事なのかね?」
I氏
「はい、観光課としましてもこんなチャンスはめったに無いと思いますので、島のPRも兼ねて全国展開をしたいと考えています。」
Iさん
「うん!市役所や商工会議所が後ろ盾になってくれるのなら、こんなやりやすい事は無い。われわれ青年団はこの島の若者がどんどん活躍できる場が増えるなら全団あげて協力しますよ!」
R会頭
「まぁ待ちなさい・・これは、やはり、金の絡む事じゃからなぁ・・それぞれの商工会員にとって具体的なメリットがないと、わしとしては後押しできんなぁ・・」
I氏
「はい、その件に関しては、市観光課としてすでに試算が出来ております。お手元の資料をご覧ください。
今回の会場は屋外ライブの可能な、りみ港なぎさ公園です。予想来場者数は○○○○人、チケット売上高○○○○万円、うち、○○○万円が会場使用費及び従事職員費として市の収入になります。
また、休養明けの最初のコンサートですから彼女の人気からして、島外からの客が5割位はあるものと思われます。
そうすれば、必然、運輸業・旅館組合・飲食業組合などは多くの客のため、○○○○万円の島外資金が期待できます。
そして、せっかくやって来れば観光をする客も必ず居ますから、おみやげ物等で観光業界もしっかり潤う物と考えます。」
R会頭
「うぅ~む・・宿泊費、観光費で多くの利益を生める事は間違いないようじゃな。」
M嬢
「そして今回は翌日に、りみ島福祉センターで児童養護施設や障害者福祉施設などの入所者を中心に希望者を招待して、ふれあいミニコンサートを企画しています。きっと皆さん喜んでもらえると思います。」
Iさん
「それも、りみちゃん出てくれるの?」
M嬢
「ええ、コンセプトをちゃんと説明したら、二つ返事で快諾してくれました。」
Iさん
「うぉぉ~ すごい!さっすがりみちゃん!! 俺、大ファンなんですよぉ。」
I氏
「そこで懸案になるのが、全国PR用の予算と当日含め前後二日間、通し四日間になりますが島内の交通整理や警備、宿泊所や観光客のスムーズな案内係、また、ごみの方も沢山出ると思いますのでその清掃員等が必要になってきます。」
R会頭
「ふむ、予算を含めそれらの事をわしらにやって欲しいという事じゃな?しかもボランティアで。」
I氏
「さすが理事長、よく分かってらっしゃる。しかし、それに見合うだけの物はあると思いますよ。」
R会頭
「みなまで言わんでも分かっておる。ここで、島外のお客さんに良いイメージを持ってもらえば、将来にわたって再び訪れてもらえる。良い観光PRにも成るというものじゃ。それにな、黙っておったが実はりぃーみぃはわしの家の近くに住んでおったんじゃ。家内がよう言うておった、小さい頃うちの玄関先で縄跳びの柄を持って『ピンクレデー』をうとおておったとな。あの子が歌手になったときは、ほんにわしも嬉しかった。CDも全部もっとるよ。しかもサイン入りじゃ。フォッフォッフォッ」
Iさん
「えぇー すごい!羨ましいなぁー。よぉーししっかり手伝って、俺もサイン貰うぞぉー!」
M嬢
「あらぁ、Iさんは当日忙しくってりみさんに会う暇、無いんじゃないのぉ?」
Iさん
「えぇー そんなぁ・・」
R会頭
「はっはっはっ I君、大丈夫じゃよ、りぃーみぃはやさしい子じゃ。きっと君の分もサインしてくれるじゃろ。」
I氏
「では、今企画のほうは、商工会議所さんと青年団さんに全面協力いただくということでよろしいですね?」
(R翁、
Iさん  共に頷く)
I氏
「いやぁ~、難しい話にならなくて良かったぁ きっと、みなさんOKしてくれると信じてましたよぉ。それじゃ、この後は『花あかり』に予約をしてありますので、そちで大まかな詰を致しましょう。」

(結局、この島の人は誰もが「りみちゃん大好き」なわけで、話し合いというよりも打合せといったほうが良かったのでした。
今日も『花あかり』はたくさんの人でにぎわったのでありました・・・)

なかなかRei Kosugiさまのような訳には行かないですねぇ・・
物語を作ることの難しさを感じました。
ハイフェッツさまやRei Kosugiさまの発想の豊かさに敬意を表します。

■極近未来ジャーナル by Rei Kosugi


夏川りみさんと遊ぼう