「フルサト」by ハイフェッツ
第42章 翼をください~勇気ひとつを友にして①
(2007年6月25日)
6月24日。夏川りみさんが予告どおり舞台へ復帰されました。その舞台とは、吉永小百合さんの朗読会。復帰の舞台としてこの朗読会を選んだ夏川さんのメッセージとは何でしょう?
戦争への想い、悲しい想い、やるせない想い。私達にできることは、次の世代にしっかりと伝えて戦争の無い世の中を実現すること。そして、今存在する大切なものを守っていくこと、その感性を育むこと。
私は学生の頃、広島で戦争について、平和について考えました。考えすぎて理屈っぽくなったこともありました。しかし、時を経て結婚し子宝にも恵まれた今では、その想いを実感のあるものとして感じています。
私は所用にて夏川さんの舞台姿を拝見できませんでしたが、別の場所に時を同じくして、平和への想いを心の中で叫びました。
自由さを否定することによっては、平和は成り立たないと。同時に「自由」を大義名分にした戦争は間違っていると。叫びながら、私は大好きな「翼をください」を感じていました。
翼は逃げるためのものではない。自由に羽ばたくためのもの。子供が夢を見られなくなる世の中なんて社会なんて間違っています。知識や情報ばかり豊かな子供達は夢を見なくなっているのかもしれません。子供ばかりでなく、大人も夢を見ることを恐れています。夢の先に平和があるのだと私は想います。歌詞の中にある「子供の時夢見たこと 今も同じ夢に見ている」という言葉に強く共感します。