北下浦海岸通り


千駄ヶ崎隧道を抜けると金田湾が目前に広がっている。左手にはパシフィック・ホスピタルがあって海の傍は気持ちが良くて療養に効果があるのだろう。


天気が今ひとつで見晴らしは悪いが広々とした感じは良くわかる。


千駄ヶ崎隧道を抜けてからの金田湾沿いの三浦市に入るまでの県道212号線は北下浦海岸通りと名付けられている。


金田湾に出ると海岸線は真っ直ぐ西に伸びている。砂浜の幅は狭くゴロタも多いので海水浴には適していない。


走っていてこんなに楽しい道も無いのだが、逆にしばらく走ってみても景色は変わらない。


久里浜アルコール症センターの外来門入口。海岸沿いには病院や更生施設が多い。美しい海岸線を眺めていると体に良い事が多いのだろう。元気な人間でも海岸に出るだけで気分はより良くなる。現実に戻ったときが怖いくらいだ。


独立行政法人 国立病院機構 久里浜アルコール症センター。アルコールを飲まない私にとっては実感が無いがタバコよりもやめにくいという話のアルコール。毎日、海を眺めて中毒が治れば良いのだが。


野比海岸と呼ばれる海岸線。さっき見たような景色だがこんな景色がずっと続く。


県道212号線は野比の交差点で国道134号線に入るため道は少し内陸に曲がる。道は変わっても海岸沿いの道の愛称は変わらず北下浦海岸通りである。


県道から国道になっても別に道が広がったわけでもない。野比川に架かる野比橋を渡った辺りは町並みも古く整備が遅れているのだが、実は海岸側の護岸は整備されていて散歩コースはリゾートの雰囲気もある。


野比橋からすぐ長沢川に架かる長沢橋がある。海岸線には野比海岸からつながっている石畳の散歩コースが整備されている。


行政センター東では広場があって海をゆっくり眺めるのも良い。投げ釣りをする釣り人の姿も見える。


京浜急行京急長沢駅の下に北下浦漁港がある。この辺りは延々と続く砂浜なので天然の地形を利用した漁港は造れない。3つのコンクリート堤防と波消しブロックで囲まれた漁港である。


船数も少なく何だか寂しい小さな漁港であった。横須賀市東部漁協北下浦支所という事らしい。


金田湾には小さな川が沢山流れ込んでいる。流れ込んでいると言うよりは河口が砂で埋まって流れて込んでいない川もあるのだが、それでも立派な橋は架かっている。ここは津久井川に架かる津久井橋。そう言えば、YRP野比、京急長沢、津久井浜と京浜急行の駅ごとに同じ名前の川と橋があった。この津久井橋から先は津久井浜海水浴場として夏にはにぎわう場所である。


津久井浜駅入口の交差点。ここから400メートルほどで横須賀市は終わり三浦市に入る。